現場の声を聞いてみよう
「うちの会社はバッチリ!」
「わたしの周りでは、そんなに変化を感じないな」
果たして、どちらの意見が多数派なのでしょう?
今回は働き方改革のひとつのテーマであり、はたらく人にとって最も気になるテーマの一つである「残業」にフォーカスをあて、はたらくみなさんの声を聞いてみました。気になる結果は……?
この記事は「働き方改革は進んでる?残業に関するみんなの感覚を徹底調査!」の内容や調査で寄せられた回答をもとに構成しています。
嬉しい悲鳴!「減った」派
「昔に比べると残業が格段に減った」(インターネット・広告・メディア)
「残業が多い人への管理や指導がしっかりしている」(金融)
「働き方改革で残業や休日出勤も減って時間的に余裕ができた」(メーカー)
「帰りは最近早くなった」(金融)
※残業に関する調査より
このほかにも、ポジティブなコメントがたくさん! 残業や休日出勤が減ったことで、「以前に比べて、自分の時間が持てるようになった」という喜びの声が集まりました。
なかには、「業務が終わっていないのに、半ば強制終了されてしまう」という企業もあるんだそうですが、方法はともあれ、残業を減らす努力には敬意を表したいところ。
調査データでも、4人に1人が1年前に比べて「残業が減った」と感じていると回答しています。“残業”という言葉が、死語になる日も近いかも……というわけにはいかないようです。
なぜなら、残りの4人中3人が「残業は減っていない」と答えている事実があるからです。
以下で、詳しく見ていきましょう。
残念な「減っていない」派
「働き方改革もあって残業を減らせと言われるが、結局は朝早く出勤したり、昼休みを短縮したりしている。改革になっていない」(事務・アシスタント)
「残業できなくなったが、時間内で仕事を完了するには負担が大きい。顧客サービスの低下にも繋がっている」(金融)
※残業に関する調査より
働き方改革で残業の制度はなくなったという回答は多い一方で、残業で行っていた分の業務量が減ったわけではないという趣旨のコメントも多数を占めています。
では、消えたはずの残業はどうなったのかといえば、「サービス残業」に姿を変えて根強く生きのびていました。
もちろん、サービス残業もなくなったと答えている人もいますが、それはごく一部。仕事柄時間外勤務が多くなる場合でも、働き方改革の影響で時間だけは指摘されてしまうため、サービス残業せざるを得ないと答えている人が多く見られました。
まさかの……「増えた!」派
「繁忙期の人員不足や遅番スタッフの不足により、自分を含む一部のスタッフに残業のしわ寄せが発生している」(小売)
「部署移動に伴い、取引先などとの食事会・飲み会を含めた時間外労働が多くなった」(インターネット・広告・メディア)
「仕事の量は増えていて残業しないとこなせないが、管理職待遇で残業代がつかない」(メーカー)
※残業に関する調査より
このように「残業が増えた」と感じている人もいたのです。
昨今から続く人手不足の影響のほか、部署異動、管理職への昇進……など、さまざまな理由によって、以前より「残業時間が増えた」と思っているそうです。
管理職待遇で残業代がつかなくなったというコメントもありますが、先に述べたサービス残業同様、会社員としてはたらく人にとって残業代の存在はなかなか大きなもの。残業代がきちんと支払われている企業の場合でも、「働き方改革で残業が少なくなったのは良いが、残業代も減って生活費が足りない」という声も聞かれます。
ソフト・ハードの両面での改革が行われないと、本当の意味で残業の消える未来はやってこないかもしれません。
4人に1人の「残業が減った」ハッピーな人たちの仕事とは!?
残業が減ったと感じている人、そうでもないと感じている人、はたまた増えたと感じている人——。はたらくみなさんの悲喜こもごもを紐解いてみると、それぞれの所属企業や業種、職種などによっても働き方改革への取り組み方が異なり、それによって差異が生じているようです。
残業が格段に減ったとされる、最もハッピーな業種や職種とは一体……!?
下記の特集記事で確認しましょう。どんな理由で残業が減ったのかもあわせて知れば、明日からすぐに使えるはたらくヒントになるかもしれません。ぜひ、チェックしてみてくださいね!
残業時間が多い職種は?少ない職種は?残業時間ランキング2019 【15,000人調査】
取材・文=まいにちdoda編集部
編集=末松早貴+TAPE
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