- 毎日がつまらないと感じる原因は?
- 毎日がつまらないと感じやすい人の特徴
- 毎日がつまらないと感じたときの対処法
- 仕事がつまらない・マンネリ化している場合の対処法は?
- 今すぐできる好奇心を取り戻す方法
- 自分が楽しいと思える理想の人生を思い描いてみよう
自宅と職場の往復や仕事に追われる日々に、毎日がつまらないと感じてはいませんか?そういった状態が続くと、ネガティブな感情が高まり、日々のパフォーマンス低下につながるかもしれません。
本記事では、キャリアコンサルタントの永田修也さん監修のもと、つまらないと感じる原因や仕事がマンネリ化しているときの対処法、日常的にできる好奇心を取り戻す方法などを分かりやすく解説します。
毎日がつまらないと感じる原因は?
毎日がつまらないと感じることには、どういった原因があるのでしょうか。考えられる原因について解説します。
長期的な展望がはっきりしていない
日々の仕事や生活に追われていると、長期的な展望が見えにくくなります。「自分はこんな人生を送りたい」という明確な意志がないので、漠然と不安な気持ちになり、毎日がつまらないと感じやすくなるのです。
コミュニティに対する関心が薄い
日々の充実感は、人とのつながりに深く関係しています。そのため共通の趣味を持つ人や、困った時に助け合える人などがいるコミュニティに対する関心が薄いと、毎日がつまらないと感じることもあるでしょう。
自分と他人を比較する
自分と他人を比較してしまうことで、自らを不幸にしてしまうことがあります。例えば、SNSなどでさまざまな人の意見や考えを見聞きしていると、自分に照らし合わせて劣等感を抱くことがあるかもしれません。その結果、毎日がつまらないと感じてしまうことがよくあります。
感謝の気持ちを忘れている
目の前の仕事や人間関係を当たり前だと考えて傲慢な態度を取っていると、つまらないと感じることがあります。そうならないためには、感謝の気持ちを忘れないことが大切です。さらに、日頃から感謝の言葉を口にすることで、日常の豊かさも実感しやすくなるでしょう。
主な原因としてはこのあたりが挙げられますが、もし眠れないなど、体に異変を感じていたり、全くやる気が起きず意欲が低下している状態が続いたりしているなら、何らかの精神疾患にかかっている場合もあります。家族や友人など信頼できる誰かに相談したうえで専門機関を受診するようにしましょう。
毎日がつまらないと感じやすい人の特徴
毎日がつまらないと感じやすい人には、どういった特徴があるのでしょうか。一概には言えませんが、ここではいくつかの例を見ていきましょう。
挑戦することに消極的である
毎日がつまらないと感じやすい人は、挑戦することに消極的であり、現状維持を求める傾向があります。また、親や友人など周囲の意見に流されやすく、受け身の状態が続いてしまうことから日常が退屈に感じやすくなるでしょう。
人と関わることが苦手
人と関わることが苦手であることも、つまらないと感じやすい人の特徴です。一人でいる時間を優先することは、決して悪いことではありません。ただその一方で、誰かと関わりを持つことで得られる充足感があるのも事実です。一定の人間関係を構築することが日常の幸せを感じることにつながります。
ネガティブな感情を抱きやすい
嫉妬や羨み、嫌悪感といったネガティブな感情を抱きやすい人は、つまらないという気持ちを自ら生んでしまいがちです。人の言動に対し斜に構えていると、何かと批判することが多くなるので、充実した毎日を送ることが難しい場合もあるでしょう。自分のことを棚に上げて人を批判するのではなく、自分に目を向けて日々過ごすようにしてください。
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毎日がつまらないと感じたときの対処法
では、毎日がつまらないと感じた時には、どのように対処すべきなのでしょうか。詳しく解説します。
思い切って新しいことに挑戦する
毎日がつまらないと感じた時は、思い切って新しいことに挑戦してみるのがおすすめです。挑戦とは言っても、新鮮な気持ちを味わえるなら、どんな些細なことでもかまいません。例えば、普段は立ち寄らないお店に入ったり、近所の人に話しかけたり、お菓子を手作りしたりなど、いつもと違う何かに取り組んでみるのがいいでしょう。
苦手だと感じている人と接してみる
これまで何らかの理由で苦手だと感じている人に接してみるのも、対処法の一つです。苦手な人と向き合うことで、自分の中の思考や価値観に変化を与えてくれる場合があります。まずは、挨拶や世間話などの軽い会話からスタートしてみましょう。コミュニケーションを通じて苦手意識が克服できると、自分に自信が持てるようになるはずです。
友人や知人の思考を掘り下げる
自分の考えだけに執着しすぎると思考が単調になり、つまらないと感じやすくなるので、積極的に人の話を聞いて思考を掘り下げ、異なる視点を取り入れましょう。ここで注意したいのが、SNSや動画などの「遠い誰か」ではなく、知人や友人などの直接コミュニケーションが取れる人の話を聞くということです。ネット上の話では現実味が薄いと感じることもあるので、自分の足を使って積極的にコンタクトを取ることをおすすめします。
仕事がつまらない・マンネリ化している場合の対処法は?
毎日がつまらないと感じる原因の一つに、仕事がマンネリ化していることも挙げられます。そうした場合、どのようなことを意識すればいいのでしょうか。具体的な対処法を見ていきましょう。
ライフラインチャートを作ってみる
ライフラインチャートとは、これまでの生涯を時系列でグラフ化したものです。過去の出来事をもとにそのときの気持ちを振り返りつつ可視化することで、今までの出来事をどう捉えているのか、今の自分はどうであるか、今後どうしていきたいかを判断する材料になります。
漠然とつまらないと感じていても一向に解決の糸口が見えず、永遠に悩むことになりかねないので、まずは何か書き出してみるのも一つの方法です。
中長期的な目標を定める
次に取り組むべきは、中長期的な目標を定めることです。仕事とプライベートのどちらでもかまいませんが、可能であれば両方とも目標を設定しましょう。暫定的でもいいので目標を設定することで、自分の軸が明確になります。
これが定まっていないと、何のために働いているのかわからないために行き詰まることがあるかもしれません。中長期的なキャリアを見越して、自分がいま何をすべきか見定めるためにも目標設定は重要といえるでしょう。
まずは10年後の目標を設定し、その中間地点として5年後の目標を考えてみてください。中長期的な目標が決まると気持ちが少し楽になり、ワクワク感も湧いてくるはずです。
近い将来に達成したいことを考える
中長期的な目標を立てたら、近い将来に達成したい目標を考えます。まずは3年後を目安に目標を立ててみましょう。そこから逆算して、1年後や半年後までに達成したい目標も設定します。
中長期的な目標は夢物語のように思えるかもしれませんが、3年後の目標になると現実味も帯びてくるはずです。実際に行動しなければ達成できない目標になるため、日々の仕事や生活の充実にもつながるでしょう。
「今日やるべきこと」を明確にする
目標が定まった後は、「今日やるべきこと」を明確にしましょう。つまらないと感じていた日々とは打って変わって、目標が決まった今はやるべきことに満ちています。数ある選択肢の中から今日何をすべきかを取捨選択して考えることでワクワクした気持ちになり、毎日に充実感を与えてくれるはずです。
悩んだ時は「なぜ」と繰り返し掘り下げていく
目標の達成に向けて行動している最中は、目標の妥当性や周囲の意見によって不安な気持ちになることがあります。そのような思いは心の中に閉じ込めるのではなく、ノートにありのままを書き出してみましょう。
書き出す際に大切なのは、「なぜそう思うのか」と自分自身に問いかけ、思考を深掘りすることです。こうして自問自答を繰り返すことで、不安を解決するためのヒントに気づくことがあります。少し面倒な作業に感じるかもしれませんが、自分の本音を知りたい時に役立つ方法です。
今すぐできる好奇心を取り戻す方法
ここまで、毎日がつまらないと感じる原因や対処法について解説してきました。ただ、つまらないという気持ちを根本的に解消するには、さまざまな物事への好奇心を取り戻すことが大切ではないでしょうか。ここでは日常的に実践できる、好奇心を取り戻す方法を紹介します。
週に一回は読書をする
真っ先に試してほしい簡単にできる方法は、週に一回は読書する、もしくは本を一冊購入することです。読書を通じてさまざまな人の思考や価値観に触れることで、自分が変わるきっかけになります。
特に自己啓発書やビジネス本は、本来はセミナーに行かないと手に入らないような有益な情報や知識が低価格で手に入るのでおすすめです。読書に興味がない人は、まずは書店に行って何か気になる本があるか見てみることから始めてみましょう。
1日1行の日記を書く
毎日がつまらないと感じていても、実際には多くのことを見たり聞いたりしています。そこで試してほしいのが、日記を書くことです。1日1行でもいいので、日々起きた出来事やその時に感じたことを書き留めるようにします。もし書くことがない場合は、ニュースの内容でも構いません。
本当につまらない日々を送っていたのであれば、「今日は何もなかった」という言葉ばかりが続くと思いますが、実際にはさまざまなことが書かれているはずです。こうして日記を振り返った時に「意外と自分は多くのことを見て感じているんだな」と自身を客観視することで、新たな発見や気づきが得られることもあるでしょう。
体を動かす
毎日がつまらないと感じていると、部屋にこもりがちになり悶々とした気持ちを抱えることが多いかもしれません。しかしそんな時こそ、近所を散歩したり軽くストレッチしたりして体を動かすことが大切です。
その際は、スポーツウェアに着替えるなど気持ちを切り替えてから運動することで、リフレッシュ効果も高まります。こうした運動がきっかけで、人生を充実させるためのアイデアが思い浮かぶこともあるでしょう。
子どもの頃に熱中したことに取り組む
子どもの頃に熱中したことに取り組むのも、好奇心を取り戻す方法として有効です。例えば、ある時を境にやらなくなったゲームを再びプレイしてみることで、一時的でも幼い頃や学生時代などに味わったワクワク感を思い出し、何だか嬉しい気持ちになることがあります。
結果としてそれが継続しないこともありますが、一方で興味が再燃することもあるはずです。つまらないと感じているなら、今一度昔の記憶を頼りに何かに再チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
宝くじを買ってみる
宝くじを買ってみるのも、毎日を楽しく過ごすには効果的です。3〜5枚くらい買うのが理想ですが、1枚だけでも構いません。なぜなら、当選することが目的ではなく、宝くじを持っていることに意味があるためです。
宝くじを持つことで、「もしかしたら当たるかもしれない」というワクワク感が得られるのはもちろん、普段は考えもしなかった夢や目標が膨らむこともあります。また、手頃な価格で購入できるので、誰でも気軽に取り入れやすい点も魅力でしょう。
自然スポットに足を運んでみる
好奇心を失う原因には、心の疲弊が影響している場合があります。特にビジネスパーソンは、仕事や生活に対する過度なプレッシャーにより、気持ちが押しつぶされそうになることもあるでしょう。
だからこそ、時には日々の喧騒から離れ、海や森などの自然スポットに足を運んでリラックスする時間を設けることが大切です。人によって癒しを感じる場所は異なるので、自分なりのパワースポットを見つけてみてください。
自分が楽しいと思える理想の人生を思い描いてみよう
毎日がつまらないと感じるのは、自分の心や周囲の状況が見えづらくなっている状態であり、根本的にはさまざまな物事に対して好奇心を失っていることが考えられます。そんな時は、自分が楽しいと思える理想の人生を思い描いてみましょう。あとは、自分の直感を信じて日々を有意義に過ごすことを意識すれば、次第にポジティブな気持ちも芽生え、好奇心を取り戻すことにつながるはずです。
監修:永田キャリアコンサルタント事務所代表 永田修也
国家資格キャリアコンサルタント、メンタル心理カウンセラーの資格を持つ。自動車部品やアパレル、福祉企業勤務などを経て、2016年にキャリアコンサルタントとして開業。現在では、個別でのキャリアカウンセリングはもちろん、YouTubeチャンネルやブログを通した情報発信のほか、主に学生の就職支援や社会人の退職・転職相談等の相談業務を行っている。また、障がい者福祉施設支援や更生保護施設での元受刑者の就労ガイダンスの活動にも従事するなど、多方面で活動している。
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