集中力が持続する限界は、大人でもせいぜい45分と言われています。脳の活動は15分ごとの周期があり、その周期を3回迎えたあとは集中力がゆるやかに低下してしまうのだとか…。
15分ごとに軽い休憩を入れれば集中力を回復できるそうですが、オフィスではなかなかそうもいきませんよね。
そこで、戦略的におやつを食べることで集中力アップを狙い、ついでに美味しさで心も満たしてみるのはいかがでしょうか？
今回は、仕事中に食べたい機能的なおやつと、それぞれに期待できる効能をご紹介します。
オフィスおやつの王道、チョコレートはリラックス効果が抜群
株式会社マーシュが2018年5月に行ったアンケート調査によれば、仕事中に食べられているお菓子の中でも、一番人気を誇るのはチョコレートだそうです。
種類が豊富なチョコレート菓子ですが、集中力アップを狙うなら、カカオを多く含んだダークチョコレートがおすすめ。
カカオにはフラバノールという成分が含まれていて、最近の研究では記憶力と認知機能の改善に役立つことがわかってきています。
さらに、事務作業に飽き飽きしたら、ギャバ(GABA)が入っているお菓子も有効です。
もともとチョコレートに含まれているギャバですが、含有量が強化された江崎グリコ株式会社の『メンタルバランスチョコレートGABA』は一袋につき約140mg入っています。
アミノ酸の一種であるギャバは、アドレナリンやドーパミンのような興奮性の神経物質を抑える働きを持ち、イライラしている脳と心を鎮めるのに効果的です。
ミルクとビターの二種類がありますが、チョコレートの甘さに酔いしれたいのなら、迷わずミルクを。ほどよい甘さが口の中でとろけて、しばし極上のリラックスタイムを味わえます。
ピンチのときに！トウガラシ成分、カプサイシンでアドレナリンを大放出
「あと一時間で大事なプレゼンなのに、集中して資料をまとめないと！」
「取引先との重要なミーティングの前に、気合いを入れたい！」
そんな仕事の山場を迎えたあなたにぴったりなのが、激辛お菓子。
忙しくて昼食もまともに食べられなくても、何かをお腹に入れたいときは辛～いトウガラシ効果を狙っていきましょう。
亀田製菓株式会社の『柿の種 超辛30倍（期間限定）』は、ハバネロを使って通常の柿の種の30倍の辛さを実現。おどろおどろしいパッケージそのままの、衝撃的な辛さが脳内をつらぬきます。
アサヒグループ食品株式会社の『燃えよ唐辛子』は、輪切りトウガラシをそのままサクッとした食感のお菓子に仕上げているアイディア商品。辛いものが苦手な人は、絶対に食べてはいけません。食べた後に口の中がヒリヒリする、かなり刺激的なお菓子です。
トウガラシに含まれるカプサイシンは、交感神経を刺激します。交感神経とは、いわば人間の脳内にあるアクセルペダルのようなもの。体がストレスを感じたときに、アドレナリンの分泌を促して体と心を戦いに備えます。
辛いお菓子でやる気をチャージして、山場を乗り切っちゃいましょう！
テアニン効果で集中力を高める
ところで、職場のおやつタイムには何を飲んでいますか？
ついついコーヒーを飲みすぎてしまう前に、新鮮な発想として抹茶はいかがでしょうか。
“抹茶”というと、茶道で点(た)てる薄茶や濃茶を思い浮かべる人も多く、職場では無理…と敬遠されがちなのですが、じつは手軽にオフィスに持ち込める方法があるんです。
お好きなタンブラーやステンレス製の水筒に、好みの量の抹茶パウダーと氷と水を投入し、フタを閉めてシャカシャカとカクテルシェーカーのように振るだけ。これで、持ち運び自由な抹茶ドリンクの完成です。
お茶に含まれるうまみ成分、テアニンは、ストレス解消にとても有効です。テアニンが体に入ると、脳がリラックスしてα波を出すことがわかっていますし、リラックス効果が高まったおかげで集中力も持続するとか。
ついでに抹茶と一緒に食べたいのが、ノーベル製菓株式会社の『男梅シート』。
梅のあまじょっぱさがお口の中でじんわりと広がる、まさに日本の美徳ともいえるお菓子。作業中に食べても手が汚れませんし、臭いも気になりません。カロリーも低めなので、机に常備しておきたい一品です。
以上、オフィスでおやつ特集でした。なんだか休憩タイムが待ち遠しくなりますね。
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