第一三共ヘルスケア株式会社は、全国の20代から50代の女性800名を対象に、「職場のコミュニケーションに関する意識調査」を実施しました。今回の調査は、職場における会話やストレスの実態を明らかにすることを目的に実施されたものです。
職場における口頭のコミュニケーションが少ないと感じている人が多数
「現在の職場での上司や部下・同僚との会話(口頭でのコミュニケーション)の頻度」を聞いたところ、業務上での会話は約60%が「少ない」、もしくは「どちらかといえば少ない」と回答しました。年代別では、50代がもっとも多く、20代はもっとも少ないという結果になっています。
また、業務以外の会話についても、全体の約65%が「少ない」、もしくは「どちらかといえば少ない」と感じているようです。こちらは年代別に見ても、業務上の会話と同様の結果となっています。
口頭でのコミュニケーションが減ったと感じる人も
続けて、ここ3~4年での「口頭でのコミュニケーションの頻度の変化」を聞いたところ、全体の約20%が「減った」もしくは「やや減った」と回答しました。年代別には大きな違いは見られませんでしたが、どの年代においても減少傾向にあると感じていることがわかります。
具体的に減ったと感じる会話内容には、「業務の口頭による指示」「口頭での質問・確認」などに多くの回答が集まりました。これは、メールやメッセンジャーアプリなどのツールが多く世に出てきていることによる、アナログコミュニケーションの減少の表れといえるのではないでしょうか。
職場における困りごとや悩み
また、「現在、職場で困っていること・悩んでいること」という質問に対しては、約50%が「特になし」と回答しつつも、「自分の意図・考えがうまく伝わらない」「イライラすることが多くなった」といった悩みを抱えている人もいるようです。
そして、「現在の職場で孤独や孤立を感じるか」という質問には、約20%が「感じる」もしくは「やや感じる」と回答しました。
口頭でのコミュニケーションとストレスの関係
次に質問された「職場で感じているストレスの程度」という項目では、実に約90%が何らかのストレスを感じているという結果に。年代別に確認すると、30代がもっとも強いストレスを感じているようです。
また、先ほどの「職場での会話が減ったと感じている人」のみに絞ると、「強いストレスを感じている人」の割合が高くなることもわかりました。この傾向は年代を問わず共通で、あらゆる年代において職場での会話不足がストレスの程度を強めているといえそうです。
職場で感じているストレスは「給料が低い・割に合わない」を筆頭に、「職場に苦手な人がいる」「嫌な人・気の合わない人ともコミュニケーションしなくてはならない」「上司の指示が嫌」など、人間関係によって感じるものも回答に並びました。
調査結果まとめ
今回行われた調査の結果、「職場における業務に関する口頭コミュニケーションが少ない」と感じている人が多いことがわかりました。また、職場における口頭でのコミュニケーションが減ったと感じている人のほうが、職場において強いストレスを感じやすいということも明らかに。
5人に1人が職場で孤独や孤立を感じているということも注目すべき点で、特に20代においては35%がそう感じているなど、現代社会の課題も改めて浮き彫りになったといえるでしょう。
デジタルデバイスやメッセンジャーアプリの発達・普及により、口頭でのコミュニケーションは省略される傾向が強くなってきていますが、職場におけるストレスや孤独・孤立感を軽減するために、人間本来のフェイス・トゥ・フェイスでのコミュニケーションの価値を、改めて見直す時が来ているといえるかもしれません。
調査概要
調査名 :働く女性の職場コミュニケーションに関する意識調査
調査対象者:20代から50代の女性・800名 ※各世代200名ずつ
調査期間 :2018年8月22日(水) - 24日(金)
調査会社 :インターネット調査会社
調査方法 :インターネットリサーチ
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