はたらく上でストレスに悩む人も多いと思いますが、その中でも人間関係が原因で生じるストレスこそがもっとも厄介だと感じる人もいるのではないでしょうか。
この問題は一概に「こうすれば解決!」というような特効薬が存在せず、ケースバイケースであることがほとんど。見えない出口に苦悩することも少なくないと思います。
今回は、人気漫画から“人間関係の悩みに効きそうな名言”を10個ピックアップしました。ぜひあなたに合った一言を探してみてください。
羽海野チカ『三月のライオン』白泉社
誰かにお願いすることが苦手でアレもコレもと一人で抱えてしまい、全てが中途半端。迫り来る納期と矢継ぎ早に飛ばされるダメ出しに頭がパンク寸前…。
そんな人に効くのが、さまざまな困難に直面しながらも真摯に将棋と向き合う主人公と、その周辺の人間ドラマを描く『三月のライオン』から生まれた、この名言です。
そもそも一人で全て上手く回そうという発想自体が非現実的であり、誰もが助けを必要としています。社内のメンバーとお互い気持ち良く、助け合える環境が作れないか。まずはそこから検討してみましょう。
空知英秋『銀魂』集英社
普段はおちゃらけているのに、決める場面ではビシッと決めてくれる。そんな主人公「坂田銀時」のギャップに多くの読者が心揺さぶられる『銀魂』からは、こちらの名言をピックアップ。
はたらいていると「この仕事、自分より他の誰かのほうが向いてるな」なんて思うこともあります。けれど、あなたがその仕事を担当するからこそ、助かっている人がいるかもしれないのです。
その人たちはきっと、あなたにその仕事を頼みたいはず。自信を持って大丈夫です。
藤子・F・不二雄『ドラえもん』小学館
自信が持てなくて行動できないでいるドラえもんに対して、のび太が口にしたのがこの名言。
いつも失敗ばかりで、周囲からは「ダメな奴」だと思われることも多い彼が口にするからこそ、この言葉に重みを感じませんか。
周りの人との関係も何もかも上手くいかず「自分なんか……」と落ち込んでしまった時は、この言葉を思い出しましょう。
どんな時だって、最初に自分を信じてあげられるのは自分自身です。諦めず一歩踏み出せば、八方塞がりだった状況にも光が差し込んでくるかもしれません。
小山宙哉『宇宙兄弟』講談社
欲しいものや、やりたいことがあるにも関わらず、周囲に遠慮して自分の希望を押し込めてしまったことはありませんか?
社会ではたらく上で協調性はとても大事ではあるものの、度が過ぎるとあなた自身が疲弊してしまうのもまた事実です。
自分がどうすべきか困ったら、『宇宙兄弟』で主人公「南波六太」に大きな影響を与えた天文学者「シャロン」のこの言葉が役立ちます。
悩みや問題は、その根っこは意外とシンプルなものだったりします。深く悩むのではなく、どっちがあなたにとって楽しいかどうかで決断し、行動するのも良いのかもしれません。
日本橋ヨヲコ『少女ファイト』講談社
青春バレーボール漫画『少女ファイト』の登場人物「小田切学」が、主人公「大石練」にかけたのがこの言葉。
せっかくの休日にも関わらず、天気は雨。そんな時、空に向かって「なんで雨なんか降るんだ!」と本気で怒る人はいません。それは、天気はどうにもならないからと理解しているからです。
他人の気持ちも天気と同じであり、決して自分の思い通りにはなりません。いつだって、コントロールできるのは自分の気持ちだけ。変えられるものだけにエネルギーを使いましょう。
雨の日には、雨の日なりの楽しみ方があるものです。
石田スイ『東京喰種』集英社
意図せず「半喰種」になってしまった主人公「金木研」の視点を通して、さまざまな葛藤を描いた『東京喰種』。人と喰種の争いが続く中、その両方の世界を知るカネキはこの名言へと辿り着きます。
明確な理由が無いにも関わらず、特定の誰かにストレスが溜まって仕事がやりにくいという方は、この名言に解決のヒントが隠れているかもしれません。
まずは、相手のことをもう少し詳しく知ってみること。それでもあなたが苦手だと感じるのであれば仕方ありません。
しかし、相手を嫌いなタイプだと根拠もなく決めつけているのであれば、それがとてももったいない可能性だってあるのです。
尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社
敵の圧倒敵な強さに屈した「ウソップ」は、駆け付けた「サンジ」の活躍に助けられます。己の無力さを嘆く「ウソップ」ですが、そんな彼に「サンジ」が投げかけたのがこの言葉。
クライアントとの交渉が得意な人、黙々と事務作業をこなせる人など、会社にはさまざまなタイプの人がいます。
全てのタスクをハイレベルでこなせる人なんてそうそういません。社内で自分の立ち位置を見失ったら、まずは自分にできること、誰かに助けて欲しいことをリストアップしてみるのも一つの手です。
あだち充『H2』小学館
高校野球を通じて男女4人の青春と恋模様を描いた『H2』からは、この名言をピックアップ。
このセリフを放った野球部の「古賀監督」は、普段はどこか掴みどころの無い人物ですが、時折周囲が驚くほど的確なことを口にします。
何事も、良いことがあったり悪いことがあったりするのが当たり前。偶然悪いことが続いたからといって、次も悲しい結果になるとは限りません。
仮に成功だったとしても、それが続くと感動がなくなるもの。失敗には失敗なりの意味があります。
新川直司『四月は君の嘘』講談社
過去の経験がトラウマとなり、ピアノが弾けなくなってしまった主人公「有馬公生」に対して、ヒロイン「宮園かをり」が投げかけたのがこのセリフ。
「どうせ」という言葉。通常であれば諦めや後ろ向きなニュアンスを感じてしまいますが、この場面の「どうせ」は、どんな状態でも受け止めてくれるような、そんな包容力を感じます。
後輩の前で「先輩らしくしないと」なんて張り切り過ぎて、無理してはいませんか。“先輩らしく”なんていう、曖昧な概念にとらわれすぎてはいませんか。
ちょっとくらい、ダメな所があったっていいのです。むしろその隙が人間力となり、周囲と良好な人間関係を築くきっかけに繋がることもあるかもしれません。
どんなに取り繕っても、あなたは「どうせ」、あなたです。
久保帯人『BLEACH』集英社
自分の能力に限界を感じ、戦いから身を引くかどうか悩むヒロイン「井上織姫」。そんな彼女に対して、経験豊かな「有昭田鉢玄」が送ったアドバイスが本記事で最後に紹介する名言です。
人生は選択の連続であり、私たちはそれを間違えないよう、「●●だからこうしよう」と理由を付けて道を選ぼうとします。しかし、その選択にあなた自身は納得しているのでしょうか。
「どうあるべきか」ではなく、「どうありたいか」。周りの人に合わせて自分の意にそぐわない選択をしても、後悔が募るばかりかもしれません。
以上、“人間関係の悩みに効く漫画の名言10選”を紹介いたしました。あなたの心に響く言葉は見つかりましたか?
見方や考え方を変えるだけで、環境は大きく変化します。困った時は、これらの名言をもう一度振り返ってみると良いでしょう。
【関連記事】
あなたの本当の年収がわかる!?
わずか3分であなたの適正年収を診断します