その仕事の目的をできるだけ明確に伝える
ゴールの分からないマラソンで「さあ、走って」なんて言われても、どこに向かえばいいか分からず困惑してしまいますよね。
仕事を頼む時は、その目的をできるだけ明確に伝えましょう。ゴールが分かれば後輩も自身で適切な判断が下せるようになります。
期限はしっかりと伝える
仕事を頼む時につい、「なるはやで」なんて伝えていませんか?
同じ「なるはや」でも、その基準は人によって違うもの。特に複数の仕事を「なるはや」で頼むと、どれを優先すべきか頼まれた側は困ってしまいます。
それぞれの仕事に期限をしっかりと伝えて、トラブルを防止しましょう。
適度に途中の進捗を共有してもらう
仕事の頼みっぱなしは、危険がいっぱいです。期限ギリギリに後輩から「ダメでした」と報告を受けても、そこからのフォローはなかなか難しいはず。
細かすぎる進捗報告は逆に後輩のモチベーションを下げてしまうかもしれませんが、適度な確認は行うようにしましょう。
リスクがあることは理解する
仕事を頼む以上、後輩が失敗してしまうリスクが存在することは理解しましょう。
人間である以上、失敗しない人はいません。どうしても不安であれば、リカバリー手段が明確な仕事(万一の時でも、あなたが少し作業すれば解決するタスクなど)から任せてみましょう。
そのほうが、あなた自身も計画が立てやすくなるはずです。
伝える改善点は絞る
後輩から提出された成果物は、その業務に慣れているあなたから見ると完璧ではないかもしれません。
しかし、最初から完璧を求めすぎると後輩が混乱してしまうかもしれないので、「一度に伝える改善点は3つまで」といったように、ルールを決めておくのも一つの手。
あれもこれもと捲(まく)したててしまうのは逆効果かもしれません。
自分ができそうにない仕事を任せるという手もある
人には向き不向きがあります。「クライアントと相性が合う」「学生時代の経験が活かせる」など、後輩のほうが上手くできそうな仕事だと判断したら、力を貸して欲しいと素直に伝えてみましょう。
頼られていることが分かれば、後輩のやる気もグッと上がるはずです。
感謝は忘れずに
ついつい忘れがちですが、依頼した仕事が完了したらしっかりと感謝の気持ちを込めて、「ありがとう」とお礼を言いましょう。
後輩は決して、面倒ごとを押し付けて良い存在ではありません。同じ職場で苦楽を共にする、大切なビジネスパートナーなのです。
思い起こせば、あなた自身も入社当初は先輩から仕事を任せてもらって、さまざまな経験を積んだはず。
後輩が成長すればより強力なパートナーとなり、チームも活性化するなど多くのメリットがあります。
「全て自分がやらなきゃ…」と一人で抱え込まず、まずは簡単なものから後輩に仕事を任せてみてはいかがでしょうか。
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