今回はMicrosoft PowerPoint(以下、パワポ)のアニメーションに関するお話です。
プレゼンや報告書など、パワポで資料を作るときにアニメーションを使ったことがあるという方も多いと思いますが、「実際のところ、どう使うのがいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はそんな悩みに答えるべく、アニメーションの使い方のコツをご紹介したいと思います。
パワポでアニメーションを使う目的や効果
パワポでアニメーションを活用する目的は大きく「目線の誘導」と「強調」です。
アニメーションを効果的に使うことができれば、聞き手の視線を見てもらいたいポイントに誘導することができます。
パワポで資料を作成するということは、ほとんどの場合、そこに込められた主張が存在します。その主張を相手にわかりやすく、印象的に伝えるためのツールとしてアニメーションが用いられます。
パワポ初心者が陥りがち!2つのアニメーションの落とし穴
パワポに不慣れという方が、アニメーションを使う時にありがちなのが次に挙げる2つのミスです。
【落とし穴1】:凝りすぎる
【落とし穴2】:多用しすぎる
パワポのアニメーションは、種類選びからはじまり、登場させるタイミング、動きの継続時間、効果音の有無など、凝りだしたらキリがありません。
「タイミングが遅いのではないか」「動きはこっちのほうがいいのではないか」など、アニメーションのどつぼにはまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、アニメーションを多用しすぎるというのも初心者がはまりがちな落とし穴。本来、資料をわかりやすくするために用いられるアニメーションですが、使いすぎれば逆効果になってしまいます。
多用しすぎると聞き手はアニメーションの動きばかりに気を取られてしまい、肝心な話の内容が頭に入らなくなってしまうので気をつけましょう。
パワポでアニメーションを使う際には、この2点に注意しながら作業を進めていく必要があります。
パワポでアニメーションを使うときのポイント
それでは具体的にどうしたらアニメーションを上手に使えるようになるのでしょうか?アニメーションを活用するときのポイントを解説してきたいと思います。
一番重要なのは資料の内容。論理構成やストーリーを大切にする
前提として資料作りで最も重要なのは、内容です。そこを間違えないようにしましょう。
「論理構成に無理がないか」「伝わりやすいストーリーの流れになっているか」という点に細心の注意を払い、それらがしっかりと固まった段階で資料のデザインに入ってきます。
アニメーションを入れるのは、資料作りの後半。イメージとしては、ストーリー・資料の骨子づくりに7割、資料の体裁を整えるのに3割ぐらいの力配分です。
ストーリーづくりに関しては、以下の記事で解説していますので、ぜひあわせて読んでみてください。
URL:これだけは覚えておきたい!パワポ資料作成が劇的にラクになる事前準備
動きのルールを設ける
アニメーションには、40種類以上ものパターンが存在します。基本的にはどれでも好きなものを使えばいいのですが、使う際には自分なりのルールを設けましょう。
たとえば、「結論のコメントを表示させるときはスライドインを使う」「図やグラフではフェードを用いる」といったように、資料全体として統一感が出るようなつくりにするのがポイントです。
ポイントとなるところにだけアニメーションを用いる
多用しすぎないという点にもつながりますが、アニメーションの目的はあくまで「目線誘導」と「強調」です。
アニメーションを盛り込みすぎれば当然、聞き手はどこを見ていいのか、なにを言いたいのかよく分からなくなってしまいます。
アニメーションは教科書でいうところのマーカーのようなもの。いたるところにマーカーを引いてしまったら、どこが重要なのかわかりません。
そうならないためにも、言いたいこと、見てもらいポイントの部分にアニメーションを用いるよう意識しましょう。
初心者でも使いやすい!おすすめのパワポアニメーション
続いて、「これだけ使えれば大丈夫!」というおすすめのアニメーションをご紹介します。
パワポ慣れしていない方でも使いやすいので、「どれを使ったらいいのかわからない」という方はぜひ参考にしてみてください。
フェード
フェードはふわっと文字や図形を表示させるアニメーションです。動きの主張が強くないので、プレゼンの邪魔をせずに、聞き手の目線をうまく誘導してくれます。
万能なアニメーションなので、どんな状況でも使うことができます。
ワイプ
ワイプは下からゆっくりと出てくるアニメーションで、フェードよりは少し力強い印象になります。
グラフや表など、「ここに注目してほしい」というときに使うと効果的です。
フロートイン
フロートインは下から湧き上がってくるイメージ。その動きのイメージを活かして、疑問や問題提起で用いるといいでしょう。
ズーム
ズームは前にせまってくるような動きなので、結論や主張などを伝えたいときに使うと効果的。
「自社サービスを導入してほしい」「御社の課題はこれだ」というような提案部分で使うのがいいと思います。
〈フェードだけでも十分!2~3種類に抑えるのがコツ〉
4種類のおすすめのアニメーションをご紹介しましたが、必ずしも全部使わないといけないというわけではありません。
基本的にはフェードですべて対応できるので、フェードともう1種類だけでも十分なくらいです。
資料の種類にもよりますが、多くても3種類ぐらいまでに抑えるのが上手に資料を作るコツです。
まとめ
アニメーションは適切な使い方をすれば、資料作りの力強い味方になってくれます。
繰り返しになりますが、使い方のコツは「凝りすぎない」「多用しない」この2点に尽きます。あとは実際に使ってみて、慣れていくだけ。
一番大事なのは資料の中身なので、そこを間違えないように気をつけながら効果的にアニメーションを活用してきましょう。
【これだけは覚えておきたいシリーズ】
PowerPoint(パワーポイント)編
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