学生結婚、そして出産を経て、2児の母として育児と両立しながら保険業界で働く齋藤さん。長年の夢だったアメリカ留学を実現させ、現在同じく保険業界で働く横山さん。
まったく異なる人生を歩み、同じ業界で働く2人に同じ質問をしてみました!
2児の母
氏名:齋藤光世(27)
業界:生命保険
職種:営業
居住地:埼玉県さいたま市在住
略歴:4年制大学国際関係学部に入学。大学2年時に妊娠をし、学生結婚、出産を経験。育児のため1年間休学するもその後復学し、卒業。卒業後は育児に専念するため就職はせず、1年後に接客業のパートを始める。第2子出産前後もパートとして働いていたが、将来のことを考え、正社員として働くことを決意。就職活動中に現在の職場の人に声を掛けられたことがきっかけで、保険業界で働くこととなる。現在は7歳と3歳の子どもの育児と仕事の両立で日々奮闘中。
アメリカへの留学
氏名:横山実保(29)
業界:損害保険
職種:営業
居住地:東京都武蔵野市在住
略歴:短期大学英語学科を卒業後、学生時代からアルバイトとして続けていたホテルの配膳業務で正社員として働き始める。そこで2年かけてお金を貯め、以前から行きたかったアメリカ留学を実現。1年半語学を勉強した後、現地で日本の電化製品を販売する日系企業に販売店の店長として就職。1年働いた後帰国。その後上京し、損害保険の営業として3年間勤務。その時の上司から誘いを受け、損害保険の代理店に転職。
Q1:なぜ今の会社を選んだのですか?
齋藤:パート時代は、正社員で働きながら子育てをすることは時間的にも融通が利かず、難しいと思っていました。でも、将来のことを考えると安定した収入があるほうが安心だと思い、正社員として働こうと決めました。就職活動中、ハローワークに行った際に現在の会社の上司と出会い、職場見学に行くことになりました。そこには同じ境遇の女性が多く働いていて、育児に関して職場が理解をしてくれる環境でしたし、営業職は時間の融通が利くと知りました。そして、営業はインセンティブがあるので自分次第で給与が上がるところも入社の決め手となりました。
横山:アメリカで販売店の店長をしていた時、受動的な仕事ばかりで時間を持て余していました。ですので、今後は自ら動く営業職で自分の可能性を広げたいと考えていました。帰国後は、大手企業だったので長く働くことができる環境だと思い、前職の保険業界で働き始めました。その後お世話になった上司が独立し、一緒に働かないかと誘われたのをきっかけに、転職を決めました。
Q2:相手の働き方、ライフスタイルでうらやましいところ、自分には無理だと思うことは?
齋藤:仕事もプライベートも「時間」が自由であることがうらやましいです。プライベートではお金も自由に使えるのでうらやましいですね。やはり子どもがいると、休日は子どものために行動しますし、お金も家族のために使うことがほとんどです。ただ、子どもや家庭があるからこそ仕事で嫌なことがあっても継続することができます。もし自分一人だと仕事も辞めやすいのかなと思ってしまいます。そういった部分では家族の支えがないと厳しいですね。
横山:うらやましいところは、帰宅した際に子どもがいると気分転換になることですね。仕事で嫌なことがあっても子どもや家族の顔を見るだけで気持ちが和むと思うんです。一人だと落ち込んだ気分の時も次の日に引きずりやすいですね。また、家族がいるからこそ仕事も続けられると思うし、迷うことも少ないのではと思います。ただ、今私は自分以外のことを一番と考えて、仕事を続けることはできません。一人だと自分のために時間もお金もすべて使えるので、充実しています。なにもしたくない休日はずっと寝ていられますしね(笑)。
Q3:5年後の自分はどうなっていると思いますか?
齋藤:仕事の面では、チームリーダーになっていたいですね。仕事した分、給与は上がりますし、私がスカウトして入社した子は自分の部下になります。頑張った分形になりやすい職場なので、やるだけやらないともったいないなと思っています。あとは、プライベートではマイホームを持っていたいですね!子どもも大きくなっているので車を買い換えたり、家族で旅行にも行きたいです。今よりも仕事と家庭を両立できる女性になっていたいです。
横山:結婚して子どもがいても、仕事はしていると思います。家庭を持っても社会とつながっていたいという思いがあって、定年退職する65歳までは働いていたいかな(笑)。社会に出ている方が刺激もあって、たくさんの経験ができると思います。自分が専業主婦になることは全然想像できないですね。子どもができても出産ギリギリまで働いていたいと思うし、そうするものだと思っています。
Q4:仕事をする上で男性をうらやましいと思うことはありますか?また逆に女性で良かったということはありますか?
齋藤:やはり、今仕事をしているのは家族のためなので家庭中心の仕事になりがちです。残業をしたいなと思う日でも子どものお迎えのために帰らなければならなかったり、出張があるような仕事はできなかったり……。男性は仕事モードと家庭モードをキッチリ分けることができると思うし、自分のやりたい場所でやりたい仕事をすることができると思うんです。そこはうらやましいなと思います。ただ、営業に関しては女性の方が好感を持っていただきやすいと思うので、男性よりも信用してもらいやすいような気がしますね。
横山:男性には体力があること!あとは、取引相手から「女性はすぐ仕事を辞めるから担当は男性がいい」と言われることがあります。そういう時、やっぱり男性の方が社会に受け入れてもらいやすいのかなと感じてしまいますね。ただ、お客様によっては「女性の営業がいい」と言ってくださる方もいます。営業経験の浅い最初の頃はかわいがってくださる方もいて、それは女性だからだったのかなと思っています。
Q5:人生の優先順位は?
齋藤:[1.子ども 2.経験 3.時間(休み)]
1位の「子ども」は何よりも大切です。子どもには未来があるから、その未来のために働いています。2位は「経験」。実は人見知りでしたがこの業界に入って変わりました。チャレンジすること、失敗することの大切さも仕事を通じて学び、それを子どもに伝えていきたいなと思っています。3位の「時間(休み)」は、家族と過ごす時間です。平日は朝と、寝るまでの短い時間しか子どもと過ごせないので、その貴重な時間を濃いものにするため、スキンシップを大切にしたり、どんなに疲れていても自炊をするようにしています。
横山:[1.家族 2.仕事 3.自分]
帰るところがあるから今の自分があるわけで、家族が笑っていたら辛いことがあっても大丈夫かなと感じることができるので「家族」を1位に選びました。2位の「仕事」は、生きていく上で避けられないことだと思っていて、仕事はずっと続けていたいし、自分のやりたい仕事に就き、そこで楽しんでいたいですね。3位は「自分」。いつまでも自分が楽しんでいたいという思いがあって、化粧品や洋服など自分にかけるお金や時間を大切にしたいと思っています。自分を重んじてあげたいですね。
※この記事は2013/06/03にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。
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