「外出中に急な書類作成が必要になった」
「出先で資料の修正をしたい」
そんなときにモバイル版のMicrosoft Excel(以下、Excel)やGoogleスプレッドシート(以下、スプレッドシート)を使う方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はExcelとスプレッドシートの違いを明らかにしながら、それぞれ特徴を解説していきます。「どちらのアプリがあなたに合っているのか」参考になると思うので、ぜひご一読ください。
Excelをスマホ・タブレットで利用する方法
Excelをスマホやタブレットで開けるアプリはたくさん存在しますが、おすすめはやはりMicrosoftの公式アプリです。
Excelの閲覧はもちろんのこと、新規作成・編集も無料ですぐにできてしまいます。また、Microsoftアカウント(登録無料)やDropboxアカウントがあれば、クラウド上にファイルを保存することも可能です(ログインしていない状態であれば、スマホやタブレット内での保存のみ)。
有料版(Office365サブスクリプション)も用意されており、契約すれば無料版にはない機能が追加されます。料金は月額1,400円(2019年5月23日時点)。ExcelだけでなくWordやPowerPointなどMicrosoft Officeのアプリ各種をスマホ・タブレットで利用できるので便利です。
ただ、有料版は使い勝手がいいのですが「本格的にモバイル版で仕事をしたい」という方でなければ、無料版でも十分に作業ができると思います。
スプレッドシートをスマホ・タブレットで利用する方法
スプレッドシートは、Googleが提供している表計算ソフト。基本的にはインターネットを通じて利用し、Googleアカウントがあれば無料で利用できます。
ブラウザでもアプリでも使うことができ、ネット環境があれば外出先でも資料作成ができます。アプリを活用すれば、Excel同様オフラインでもスプレッドシートの編集が可能です。
また、Googleドライブに保存したり、Googleフォームの回答をスプレッドシートにまとめたり、ほかのGoogleアプリケーションとの連動性も高いため、幅広い使い方ができます。
PC版とモバイル版の違い|どちらもライトユースならほぼ問題なし
続いて、PC版とモバイル版の違いを確認しておきましょう。
結論からいうと、Excel・スプレッドシートともにモバイル版も非常によく作られており、スマホやタブレットでも十分快適に仕事ができると思います。
PC版とモバイル版の主な違いはそれぞれ以下の通りとなっています。利用可能な機能は限定されていますが、ライトな使い方であればほとんど不自由はありません。
【Excel】モバイル版(無料版)でできないこと
・マクロの作成
・ピボットテーブルの作成
・条件付き書式の作成
・ワードアートの挿入・編集
・影や反射のスタイルを画像に追加
・スパークラインの作成
・グラフ要素の追加・編集
・ブックやシートの保護 など
【スプレッドシート】モバイル版でできないこと
・ピボットテーブルの作成
・トレンドラインの追加・編集
モバイル版Excelの特徴
モバイル版のExcelの特徴をいくつか挙げてみます。
見た目や操作性がよく、使いやすい
モバイル版もPC同様に使うことができ、見た目や操作感にさほど差がありません。そのため、「Excelに慣れている」という方にとっては、外出時の心強い味方になってくれると思います。
Excelならではの多機能
これはモバイル版に限ったことではありませんが、表計算としての能力はExcelのほうがスプレッドシートよりも格段に上です。モバイル版のスプレッドシートではフィルター機能が使えませんし、グラフやテンプレートの種類もExcelのほうが豊富です。
操作アシスト機能が便利
意外と便利なのが操作アシスト機能です。「表を挿入したい」「行を固定したい」など、実行したい作業の検索ができます。
アプリに不慣れで使い方がわからなくても、操作アシスト機能を使えば求めている機能をすぐに呼び出すことができます。
モバイル版スプレッドシートの特徴
続いて、モバイル版スプレッドシートの特徴をご紹介していきます。
機能面ではExcelに劣るが、基本的な機能は抑えている
モバイル版Excelの特徴でスプレッドシートより多機能と申し上げましたが、決してスプレッドシートが使いづらいというわけではありません。
モバイル版スプレッドシートアプリがリリースされた初期のころは、「関数が自動表示されない」などの使い勝手の悪さがありましたが、現在は改良されとても使いやすくなっています。
共有機能が便利
スプレッドシートの一番の強みは、ファイルをほかのユーザーと共有できるところです。複数人が同時にリアルタイムで編集でき、スピード感を持って仕事を進めることができます。
Excelでも共有機能は存在しますが、ファイルが破損したり、ロックされたりするなど不具合が起きることもしばしば。そのため、チームで共通のファイルを編集する場合にはスプレッドシートがおすすめです。
ほかのGoogleアプリとの連動性が高い
Googleにはスプレッドシート以外にも、Gmail、Googleドキュメント、Googleスライド、Googleドライブ、ハングアウトなどさまざまなアプリが存在します。それらとの親和性はやはりExcelよりもスプレッドシートのほうが優れています。
まとめ|モバイル版のExcel・スプレッドシートはこんな方におすすめ
Excelとスプレッドシートの特徴をご紹介してきましたが、最後にそれぞれのアプリがどんな方におすすめなのかをまとめて締めたいと思います。
【モバイル版Excelはこんな方におすすめ】
・Outlook(Hotmail)やOneDriveを頻繁に利用する
・関数、表、グラフを作ることが多い
・出先でも書類作成をする
【モバイル版スプレッドシートはこんな方におすすめ】
・GmailやGoogleドライブを利用する
・チームでファイルの共有をすることが多い
・出先ではファイルの閲覧がほとんど
基本的にはどちらも機能性・使い勝手ともに優れたアプリなので、自分のワークスタイルによって好きなほうを選んで使いましょう。
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