みなさんは仕事中、長い言葉を省略して話すことはありますか? 過剰に省略しすぎて元々の形がなくなってしまうのは問題ですが、適度に使えば会話のテンポも良くなって便利ですよね。
ただし、それはお互いに省略する前の言葉が分かっている場合に限る話。相手から知らない言葉を省略されると、その言葉の意味だけが気になって、続く話も頭に入りません。
そうならないよう今回は、ビジネスでよく省略されるビジネスカタカナ語を集めてみました。ぜひ、参考にしてみてください。
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新入社員として覚えておきたい、よく使われるビジネスカタカナ語
アフィリエイト(アフィ)
「アフィ」と略されるアフィリエイトは、成果報酬型の広告を意味します。
私たちが普段目にする広告は、掲載する期間やユーザーの目に触れる回数など、様々な基準を元に金額が設定されています。
その中でもアフィリエイトは、ユーザーが「アプリをダウンロードする」「資料請求をする」「会員登録をする」といった、具体的な行動を起こした時に初めて広告主側にコストが発生するという形式をとります。
広告主にとっては広告の費用対効果が見えやすく、リスクも抑えられるため広く利用されています。その反面、アフィリエイト広告を掲載してくれるメディアを探すこと自体に一定のハードルがあり、アフィリエイトだけでは希望する成果件数を集めにくいという側面もあります。
【使用例】
企業:アプリのダウンロード数を増やしたいんだけど、リスクは抑えたいなと…。
営業:まずはアフィから始めてみてはいかがでしょう。
オンスケジュール(オンスケ)
「オンスケ」と省略される「オンスケジュール」の語源は、「on schedule」。つまり、物事がスケジュール通りに進んでいることを指します。
上司に仕事の進捗を報告する際、「オンスケです」と言えば、「予定通りです」ということになります。また、相手に「オンスケですか?」と進捗を確認するシチュエーションもよく見かけます。
類語として、スケジュールを立て直す「reschedule」を省略した「リスケ」、保留を意味する「pending」から生まれた「ペンディング(ペンド)」もよく使われますので、一緒に覚えておきましょう。
【使用例】
社員:●●の案件は、現在オンスケで進行しています。
キャパシティ(キャパ)
容量、受け入れる能力といった意味を持つ「capacity」を省略した「キャパ」。
ビジネスの現場で「キャパはどう?」という質問は、おおむね「まだ他のタスクを受け入れる余裕はありますか?」ということになります。
「キャパがない」場合には、無理せずにあまり溜め込まないようにしてくださいね。
【使用例】
上司: 今度来る新人の教育を任せられるかな。
部下:うーん、ちょっとキャパが足りないですね……。
アサップ/ASAP
「アサップ」は、元々の言葉をかなり省略した表現なので、初めて聞く人が意味を推測することは難しいでしょう。語源は、「as soon as possible」。つまり、「出来るだけ早く」という意味です。日本語で一番雰囲気が似ている言葉は、「なるはや(なるべくはやく)」でしょうか。
アサップは基本的に、目上の人や取引先の相手には使用しません。仕事を依頼する際につい軽い気持ちで言いたくなるかもしれませんが、使う場面には気を付けましょう。
【使用例】
上司:例の件、アサップで進めておいてね。
デフォルト(デフォ)
「デフォルト」には大きく分けて、金融危機に関するニュースで耳にする「債務不履行」という意味と、コンピューター関連における「初期値」という意味の2つがあります。
ビジネスの現場では後者としての意味合いを持つことが多く、さらにそこから転じて「デフォ」と言えば、「定番」「普通」「いつも通り」「基本的には」といったニュアンスも兼ねるようになりました。
【使用例】
上司:新規顧客への提案は誰が担当していますか。
部下:中堅社員に回すのがデフォですが、状況を見てベテランもフォローしています。
パラレル(パラ)
「平行」「並行」「並列」といった意味を持つ「parallel」から生まれた「パラレル(パラ)」という表現。映画や小説でも、主人公たちが暮らす世界とは別の世界である「パラレルワールド」をテーマにした作品がよく人気を集めていますね。
ビジネスの現場で「パラレル(パラ)」と言えば、主に「2つの作業や物事を並行して進める」というニュアンスを持つことが多いでしょう。
【使用例】
上司:悪いけど、顧客対応と資料作成の件、パラで頼むね。
ビジネスカタカナは省略しすぎると、人によっては鼻に付くようなイメージを持たれてしまうこともあります。使う相手に気をつけながら活用してくださいね。
【よく使われるビジネスカタカナ語まとめ】
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