あなたのExcelレベルをチェック!【初級・中級編】

Excel(エクセル)をビジネスでどれくらい使いこなせていますか?「周囲と比べて自分のレベルがどうなのかわからない」という方もいるでしょう。そこで今回は、初級・中級のExcelレベルチェック問題を合計12問用意しました。自分のレベルを把握するために活用してください。

【Excel】あなたのExcelレベルはどれくらい? 初級・中級編

Excelをビジネスで使いこなしている?

Excelは、膨大なデータを分析してマーケティングに役立てたり、売上推移などをグラフにして自社の理解を深めたりできる便利なツールです。しかし、自分ではExcelを使いこなしているつもりでも、上司から指示された作業がうまくできずに焦ることがあるのではないでしょうか。

そこで今回は、「自分のExcelレベルってどれくらいなんだろう?」「仕事で困らないようにExcelの基礎的な知識を押さえておきたい!」などと考えている方向けに、以下初級5問、中級7問のレベルチェック問題を出題します。

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【初級編】Excelレベルチェック問題

初級問題として、ショートカットキー・関数・Excelの基礎に関する問題を5問出題します。

ショートカットキー問題 Part1(初級)

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Excelでは、キーボードの「Ctrl」キーとアルファベットなどのキーを組み合わせること(ショートカット)で、スムーズな操作が可能です。みなさん、Q1〜Q3のショートカットが何を意味するかわかりますか?

【解答】
Q1. 貼り付け
Q2. 検索のダイアログボックスを開く
Q3. すべて選択

【解説】

Ctrl + Vとは(Q1解説)

「Ctrl+V」とは、コピーや切り取りしたセルを「貼り付ける」ためのショートカットキーです。「Ctrl+C(コピー)」や「Ctrl+X(切り取り)」といったショートカットキーとあわせて使えば、キーボードだけでコピー(切り取り)と貼り付けの作業ができます。

Ctrl + Fとは(Q2解説)

「Ctrl+F」とは、Excelで検索をかけるときに役立つショートカットキーです。また、「Ctrl+H」は置換のショートカットキーなので一緒に覚えておきましょう。

Ctrl + Aとは(Q3解説)

「Ctrl+A」とは、Excelで「全選択」する場面で役立つショートカットです。例えば、以下はA1セル(名前)にカーソルが置かれているため、「Ctrl+A」を押すことで関連するテーブルのセルをすべて選択できます。

Ctrl+Aでテーブル全体を選択

なお、テーブルだけでなく、シート自体を「全選択」する場合は、再度「Ctrl+A」を押すことが必要です。

Ctrl+Aを2回押してシート全体を選択

関数問題 Part1(初級)

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Excelを使えば、合計値や平均値もスムーズに計算できます。また、自分で電卓を使う場合と比べて計算ミスが発生するリスクも軽減できるでしょう。

合計人口(合計値)・平均人口(平均値)を求めるために、Excelでどのような関数を使うかわかりますか?

【解答】
合計人口:12,330(千人)(式:=SUM(B2:B6))
平均人口:2,466(千人)(式:=AVERAGE(B2:B6))

【解説】

合計人口の求め方(Q4-1解説)

合計人口(合計値)を求める際は、SUM関数を使います。SUM関数は、「=SUM(数値1,数値2・・)」とすることで、引数に入力した値やセルの合計を求められる関数です。

Q4はA2〜A6の横浜市・大阪市・名古屋市・札幌市・福岡市が対象のため、E2に「=SUM(B2:B6)」と入力すれば5都市の合計人口を求められます。

平均人口の求め方(Q4-2解説)

平均人口(平均値)を求める際は、AVERAGE関数を使います。AVERAGE関数は、「=AVERAGE(数値1,数値2・・)」とすることで、引数に入力した値やセルの平均を求められる関数です。

合計人口と同様に、A2〜A6が対象のため、E3に「=AVERAGE(B2:B6)」と入力すれば5都市の合計人口を求められます。

SUM関数とAVERAGE関数はExcel関数の基本中の基本です。応用した関数として「SUMIF関数」と「AVERAGEIF関数」もあるので、以下の記事で確認しておきましょう。

<関連記事>これだけは覚えておきたい!ビジネスで必須のExcel関数4選

Excelの基礎知識問題 Part1(初級)

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Excelの「セルの結合」とは、複数のセルをまとめて内容を強調したり、空白を活用したりできる処理のことです。便利な機能である一方で、実はデメリットもいくつかあります。それはなんでしょうか?

【解答】
(例)
・コピペがうまくいかなくなる
・結合セルを含んでいると余計なセルまで選択されてしまう
・フィルター機能を正しく使えなくなる
・並べ替え機能が使えなくなる   など

<関連記事>【Excel】セルの結合、なんとなく使っていませんか?安易に使用するデメリットと解決策をご紹介

【解説】

「セルの結合」で生じるデメリット

「セルの結合」の代表的なデメリットは、Excelの機能の一部が使えなくなる可能性がある点です。表やデータベース内に結合されたセルがひとつでも入っていると、フィルターや並べ替えができなくなります

安易に「セルの結合」を利用せず、デメリットを理解したうえで使うべきか考えましょう。

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【中級編】Excelレベルチェック問題

初級問題をスラスラと解けた方は、中級問題にチャレンジしてみましょう。ショートカットキー・関数・Excelの基礎に関する問題を7問出題します。

ショートカットキー問題 Part2(中級)

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この3つも、覚えておくとビジネスで役立つショートカットキーです。どのような処理ができるか、わかりますか?

【解答】
Q1:元に戻す
Q2:直前の作業を繰り返す
Q3:書式設定のダイアログボックスを開く

【解説】

Ctrl + Zとは(Q1解説)

「Ctrl + Z」とは、直近の操作を元に戻すためのショートカットキーです。せっかく入力した内容を誤って消してしまった場合でも、落ち着いて「Ctrl + Z」を押せば問題ありません。

Ctrl + Yとは(Q2解説)

「Ctrl + Y」とは、直前の作業をやり直すためのショートカットキーです。つい「Ctrl+Z」を何度も押して処理をさかのぼり過ぎてしまった場合でも、「Ctrl+Y」を使えばその処理(「Ctrl+Z」を押したことで戻った内容)をやり直せます。そのため、「Ctrl + Z」と「Ctrl + Y」はセットで覚えておくとよいでしょう。

Ctrl + 1とは(Q3解説)

「Ctrl+1」とは、「セルの書式設定」のダイアログボックスを表示させるためのショートカットキーです。セルの表示形式を変更したり、セルの色を変えたりしたいときに役立つでしょう。

Excelには、ほかにも便利なショートカットキーがあります。詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

<関連記事>これだけは覚えておきたい!Excelのショートカットキー9選 ~入門編~

関数問題 Part2(中級)

MID関数・FIND関数・LEN関数・IF関数も、ビジネスで使う機会の多い関数です。それぞれの特徴や使い方を理解していますか?

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【解答】
=MID(A1,4,4)

【解説】

MID関数の使い方

MID関数とは、文字列の中間を抜き出すための関数です。「=MID(検索文字列,開始位置,文字数)」と入力して使います。

Q4では、A1に入力しているセルから4文字目にある「千代田区」(4文字)を抜き出すため、「検索文字列」が「A1」、「開始位置」が「4」、「文字数」も「4」です。

なお、MID関数以外にも、文字列の端から抜き出しをスタートさせるRIGHT関数やLEFT関数があります。一緒に覚えておくといいでしょう。

<関連記事>【Excel】「住所から県名だけ」「苗字と名前を分割」など!文字列の一部だけを抜き出したい時に使える関数

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【解答】
①:3
②:5

【解説】

FIND関数・LEN関数の使い方

FIND関数とは、指定した文字が「文字列のなかの何文字目に位置しているのか」を表示するための関数です。一方、LEN関数は文字列の「文字数」を抽出します。

FIND関数やLEN関数を単独で使う機会は多くありません。ただし、ほかの関数と組み合わせることでできることの幅が広がるため、覚えておきましょう。

FIND関数は「=FIND(検索文字列,対象,開始位置)」の形式で使います。Q5-1で使われているFIND関数は、「検索文字列」が「"う”」、「対象」が「B2」です(「開始位置」は省略可能)。文字列「あいうえお」の中で「う」は3番目にあるため、「3」と表示されます。

LEN関数は「=LEN(対象文字列)」の形式で使う関数です。Q5-2で使われているLEN関数の「対象文字列」は「B3」のため、B3にある文字列「かきくけこ」の文字数、「5」が表示されます。 

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【解答】
=IF(B2>=70,"合格","不合格") *セルC2に入力する関数

【解説】

IF関数の使い方

IF関数とは、設定した論理式に応じて表示結果を変えられる関数です。「=IF(論理式,真の場合,偽の場合)」の形式で使います。

Q6では、B2の結果が70点以上あれば(真の場合)「合格」、それ未満であれば(偽の場合)「不合格」とセルC2に表示させたいので、「=IF(B2>=70,"合格","不合格")」と入力します。

その下のC3〜C6に入力する関数も基本的に同じです。「B2」の部分を「B3〜B6」に置き換えて処理しましょう。また、オートフィルを活用すれば、C3〜C6に入力する手間を省けて便利です。

IF関数の詳しい使い方については、以下の記事も参考にしてください。

<関連記事>【Excel】IF関数を総まとめ!基本の使い方から条件分岐まで紹介

Excelの基礎知識問題 Part2(中級)

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【解答】
1. G3セル~I8セルまでを範囲選択する
2.「ホーム」タブ→「条件付き書式」→「新しいルール」を選択する
3. ルールの種類を「指定の値を含むセルだけを書式設定」にする
4. ルールの内容を左から「セルの値」「次の値以上」「85」に設定する
5.「書式」をクリックし、セルの塗りつぶしを黄色に設定する

【解説】

「条件付き書式」の使い方

条件付き書式とは、条件に一致しているセルのみ、書式を変更できる機能です。データバーやカラースケールなどを活用することで、データをビジュアル面から見やすくできます。

「条件付き書式」のより詳しい使い方については、以下の記事を参考にしてください。

<関連記事>【Excel】一瞬でデータを見やすくできる!「条件付き書式」ってなに?

Excelの理解を深めてビジネスに活かそう

今回は、Excelの初級・中級レベルの問題を合計12問出題しました。何問正解できましたか?

エクセルは仕事で活用する場面が多いため、ビジネスパーソンは基礎レベルをマスターしておかなければなりません。わからなかった問題や解答するまでに時間がかかった問題については、関連記事を読んで理解を深め、ビジネスで活用できるレベルまで知識やスキルを高めておきましょう。

また、上級編の問題も用意しているので、初級・中級をスラスラこなせる方はぜひ挑戦してみてください。

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