異業種への転職の実現性は? 最新のデータから読み解く転職事情

転職を考えるとき、今と同じ業種で仕事を探すこともあれば、心機一転、別の業種で仕事を探してみようと思い立つこともあるのではないでしょうか。今回は、2020年7月~2021年6月末までの間に、dodaエージェントサービスを利用して転職した方から約30,000人を対象に実施した調査をもとに、クイズ形式で異業種転職の実態をご紹介します。

はたらくクイズにチャレンジ!

※先に調査データをご覧になりたい方はこちら
30,000人の転職事例が示す、異業種転職の割合が高い業種は?【2021年最新データ】

【第1問】異業種からの転職の割合が高い業種は?

(1)サービス
(2)商社
(3)メーカー
(4)インターネット/広告/メディア

 

【第2問】異業種転職が最も多い年代は?

(1)24歳以下
(2)25〜29歳
(3)30〜34歳
(4)35〜39歳
(5)40歳以上

 

【第3問】メーカーに転職した人の転職前の業種で最も多いのは?(同業種を除く)

(1)サービス
(2)IT/通信
(3)商社
(4)建設/不動産

 

【第4問】コロナ前からコロナ下において、転職者全体の中で最も異業種転職の割合が増えたのは?

(1)24歳以下
(2)25〜29歳
(3)30〜34歳
(4)35〜39歳
(5)40歳以上

 

答え合わせ

問題は難しかったですか? 早速答え合わせをしていきましょう!

 

【第1問の答え】異業種からの転職の割合が高い業種は?

(2)商社

今回の調査データでは、異業種からの転職割合が最も高い業種は「商社」の86.1%でした。「サービス」も83.0%と、両業種とも8割以上の人が異業種からの転職であることがわかります。

最も異業種からの転職が少ないのは「メーカー」の51.5%となっていますが、それでも半数以上が異業種転職です。多くの求職者が、同業種転職だけでなく、異業種転職も視野に入れながら転職活動を行っていることがわかります。

<出典>
異業種からの転職の割合が高い業種は「商社」と「サービス」

 

【第2問の答え】異業種転職が最も多い年代は?

(1)24歳以下

今回の調査は2020年7月〜2021年6月の1年間のデータを元にしていますが、この1年間の転職者の中で、異業種転職が最も多かったのは24歳以下の72.8%でした。しかし、24歳以下が飛び抜けて多い訳ではなく、最も低い35〜39歳でも64.3%と6割以上が異業種への転職を成功させています。

<出典>
年齢が上がると、異業種転職は難しい?【年代ごとで見る異業種転職者の割合】

 

【第3問の答え】メーカーに転職した人の転職前の業種で最も多いのは?(同業種を除く)

(1)サービス

メーカーは、今回調査した9つの業種のうち、最も異業種転職の割合が少なく、48.5%と半数近くが同業種からの転職です。残りの51.5%の中で、最も多かった転職前の業種は、サービスで12.1%でした。それに続き、2番目はIT/通信の7.3%、3番目は商社の6.6%でした。

この他の業種の異業種転職割合は下記のリンクからご確認いただけます。

<出典>
9業種別に検証! 異業種転職しているのはこんな人たち

 

【第4問の答え】コロナ前からコロナ下において、転職者全体の中で最も異業種転職の割合が増えたのは?

(5)40歳以上

異業種転職者の全体を100%とした場合の年齢分布の割合を、前年の2019年7月〜2020年6月のデータと比較すると、40歳以上の割合が1.3%増加する結果となり、最も割合が増えていました。また、30〜34歳が0.9%の増加、35〜39歳が0.4%増加し、24歳以下と25〜29歳では減少しています。

30歳以上の割合が前回調査より増加し、30歳以上のみで50%を超える結果となりました。30歳を超えても、異業種転職の門戸は広く開けられていることがわかる結果となりました。

<出典>
コロナ前とコロナ下の違いは「ミドル層以上の増加」

 

異業種転職は年代、業種問わず広く行われている

いかがだったでしょうか? 「異業種転職」と聞くと、これまで自身が関わってきていない新天地での仕事に聞こえますが、転職者の多くが異業種転職を選択していることがわかります。もし今、どのような業種に転職をしようか悩んでいるなら、今回の調査を参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

文=矢澤拓

【関連記事】
30,000人の転職事例が示す、異業種転職の割合が高い業種は?【2021年最新データ】
「はたらくクイズ」の記事一覧

page top