長い会議の途中、ついついウトウトしてしまう。お昼休みのあとは毎日、睡魔と闘っている。…あなたもそんな経験ありませんか?
今回のキャリアコンパスでは、全国の20代のビジネスパーソン男女300人を対象に「仕事中の眠気」に関する調査を実施しました。みんなは仕事中のどんな時に眠くなるのでしょうか? 眠気解消法や、仕事中の眠気が原因で起きてしまった悲劇もあわせてご紹介します!
仕事中に眠いのはビジネスパーソンの90%!
仕事で集中しなきゃいけないのに、自分の意思とは裏腹に眠くてボケッとしてしまう…そんなつら~い眠気と闘っているビジネスパーソンは、どれくらいの割合でいるのでしょう?
「仕事中に眠くなることがある?」という質問では、全体の85%が「ある」と回答。なんと、9割近くのビジネスパーソンが仕事中に眠気を感じているようです。さらに全体の約2割が「毎日眠くなる」と回答。
これほど多くの方が仕事中に眠気を感じているようですが、普段から睡眠時間は十分とれているのでしょうか…? 今回のアンケートでは、20代の平均睡眠時間は約6.3時間という結果になりました。
早稲田大学研究戦略センターの枝川義邦教授によれば、「6時間睡眠を2週間続けると、2日間徹夜した時と同じ脳波の状態になる」という調査結果が出ているそうで、ベストな睡眠時間は6.5~7.5時間とのこと。そのため、6時間未満の睡眠時間では脳の動きが鈍ってしまうんだとか。
連日の睡眠不足が原因で眠気を感じている方は、今夜はいつもより30分でも睡眠時間を増やして、明日への集中力や仕事の効率アップに期待してみませんか?
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仕事中に眠気を感じるトップは「昼食後」。会議やPC作業中もつらい…!
眠気と闘いながらも、日々の仕事に真摯に打ち込む20代のビジネスパーソンたち。では仕事中のどんな時、眠気を感じているのでしょう。
お腹いっぱいで気持ちよくなってしまう、「昼食のあと」が約7割と圧倒的な結果に。20代の多くの方が昼休み明け、午後一番の仕事中に強い眠気を感じたことがあるんですね。続いて「疲れている時」が約4割という結果になりました。朝と比べて疲れが積もってくる夕方ごろや、週末が近づく木曜日や金曜日の午後などは特に眠気を感じやすくなってしまいそうですね。しかし長引く疲れは、もしかしたら脳の疲労が原因であることも。原因をたどっていくことで疲労回復や眠気解消へつながる近道が見つけられるかもしれません。
また、「PC作業中」や「会議中」など、単調な時間が続く時にも眠気を感じるようです。
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会議で居眠り、書類の提出など…? ヒヤッとした居眠りエピソード
眠気は強くなるほど、判断力が鈍ったり仕事に集中できなくなるという弊害が出てきます。
「睡眠によって仕事のパフォーマンスに影響はある?」という質問では「すこしある」「ある」と答えた方が合わせて約7割を占めました。多くの方が仕事で良いパフォーマンスを発揮するために睡眠が大切だと考えているようです。
逆に言えば、仕事中の眠気がケアレスを巻き起こす…なんてこともありそう。そこで、「眠気が原因でやってしまった、あなたのうっかりエピソード」も聞いてみました。
眠い…!眠くて起こしたうっかりエピソード
「大事な会議中に気持ちよく居眠りをしてしまい、その姿を上司に思い切り見られてしまった」(女性/28歳/情報・通信)
「ウトウトしていて確認もせず、書類をタイプミスしたまま提出」(男性/22歳/エネルギー・素材・産業機械)
「機械を設定しているときにウトウト。誤った設定をしそうになって怒られた」(男性/28歳/教育・医療サービス)
眠くてつい、ウトウト・ユラユラしている時の様子は、自分が気づかないうちに先輩社員や上司に見られていることも…。起きた後でチクっと注意されるなんて人も多いようです。
また居眠りや眠気でぼんやりとしながら作業をしてしまったことで、大きなミスにつながりかねないヒヤリハットなエピソードも数々ありました。
眠すぎて起こしたヒヤリエピソード
「店舗間での商品やり取りの際、伝票を1枚同梱し忘れてしまった。後でFAXにてお送りしました」(女性/23歳/ファッション・アクセサリー)
「大切な打ち合わせがあるのをすっかり忘れていた」(男性/24歳/流通・小売業)
「作業中に商品を壊してしまったことがある」(女性/28歳/家電・AV機器)
「パソコンデータを誤って削除」(男性/27歳/官公庁・団体)
「大事なお客様の名前を間違えた」(女性/27歳/自動車・輸送機器)
一回の居眠りで打ち合わせに遅刻してしまい、運悪くお客さんの信頼を失ってしまう…なんてことも考えられます。大事な打ち合わせの場合は、スケジュールの確認をして事前にアラーム設定で通知が来るようにしておけば防げるかもしれませんね。
さらには、ちょっと笑えない、こんな危険なエピソードも。
笑えない、危険なエピソード
「会議中にカクッ、ガターン(机から肘がずれた音)」(女性/25歳/金融・保険)
「体調を崩してダルさや眠気を我慢しているうちに頭痛も出てきて、結局仕事を代わってもらった」(女性/23歳/教育・医療サービス)
「機械運搬中に自分が壁にぶつかってしまった」(男性/28歳/流通・小売業)
「口の中に水を含んだまま眠ってしまい、眠っている最中に口から水が出てスーツに掛かってしまった」(男性/29歳/不動産・住宅設備)
このように、眠気の中で行った作業が思わぬトラブルや事故を引き起こすなんてこともあるようです。可能ならば少しでも仮眠をとって眠気を覚ましたいところ。実際に、20代の皆さんが実践している眠気解消法を見てみましょう。
これですっきり!みんなの眠気解消術
「ガムをかむ。興味のある社内報などの記事を読む」(女性/27歳/金融・保険)
「トイレに行く、社内の誰かと話す」(女性/27歳/エネルギー・素材・産業機械)
「りんご酢を飲む」(女性/28歳/流通・小売業)
「タバコを吸うなど、無理せず休憩を取ること」(男性/22歳/エネルギー・素材・産業機械)
「眠りはしなくても、10分程目をつむる」(女性/26歳/教育・医療サービス)
「お昼ご飯を腹5分目ぐらいにしておく」(女性/29歳/教育・医療サービス・宗教)
「席を少し離れて歩く」(男性/26歳/エネルギー・素材・産業機械)
「栄養ドリンクを出勤前に飲むようにしている」(男性/26歳/情報・通信)
キャリアコンパスでもお手軽かつ瞬時に効果が期待できる「眠気覚ましのツボ」を紹介しているので、ぜひ活用してみてください。気分がシャッキリするはずですよ。
まとめ
たくさんの20代ビジネスパーソンたちが、仕事中の眠気と十人十色の方法で闘っているようです。連日の眠気がつらいという方は、夜の睡眠時間や睡眠の質を高めて快眠を得るために生活習慣を見直すなど、ベストコンディションで仕事に打ち込めるようにしてみてくださいね。
※この記事は2017/10/01にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています
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