働く若者たちの「自分時間」と「残業時間」はどうなっているのか!? そんな疑問から、はたらき世論調査では、24歳から35歳のビジネスパーソン648人の「自分時間」と「残業時間」を徹底調査!
前回の記事では「年齢別」の結果をお伝えしましたが、今回は「業種別」の「自分時間」と「残業時間」の結果を公開します。さぁ、皆さんの業種ではワークライフバランスの実態はどのようになっているのでしょう?
業種別! 自分時間と残業時間
それでは、業種別に自分時間と残業時間を見ていきましょう。
自分時間
全体として、1時間以上2時間未満と2時間以上3時間未満に多くの割合が集まる業種が多いことが見えてきます。
そんななかで、「メディア」「小売/卸/外食」では多くの人が4時間以上5時間未満、そして「商社」が5時間以上6時間未満と、比較的自由時間を確保しやすいことが分かります。
残業時間
「IT/通信/インターネット」以外は、すべて0時間以上1時間未満が一番多いという結果に。また、「メディカル」「金融」「商社」は、8時間以上9時間未満にも一定の割合の人がいるようです。
これらの業種では、残業をしない人とする人の二極化が起こっているといえるでしょう。同じ業種のなかでも残業をしてしまう人とそうでない人がいるのは、仕事の効率に差があるからかもしれません。
現在では仕事を効率化するための時間管理ツールがたくさんあるので、どうしても残業してしまうという人は、自分にあったツールを見つけて利用してみると、時間を短縮できるかもしれません。
気になるあの仕事に就いている人の残業時間は?
ここからは、キャリアコンパス内のコンテンツ「イキペディア」のなかから、あまりなじみのない業種で働いている人の「残業時間」を見ていきましょう。
茶道講師として働く千里さんの「30歳までに成し遂げたいことは?」
Q.「30歳までに成し遂げたいことは?」
"茶道教室で講師として、お辞儀の仕方やお茶のたて方など、茶道のお点前を生徒に指導しています。茶道は敷居が高く、近寄りがたいイメージを持たれることが多いのですが、若い方も気軽に楽しめるように指導の仕方には注意を払っています。生徒がお茶会を開くまでに成長した姿を見るとやりがいを感じます。"
会社の事業内容…茶道教室の運営
従業員数…1~10人
勤務地…関内駅
通勤時間(通勤手段)…10分(徒歩)
月の平均残業時間…月10時間程度
休日…週休2日
会社の人と飲みに行く回数…月4回程度
獣医として働くしおさんの『ロボットにはできない、あなたの仕事の価値は?』
Q.「ロボットにはできない、あなたの仕事の価値は?」
"家畜専門の獣医です。仕事は聴診を基本に、状況に合わせて薬の処方をします。家畜はあくまで商品であるため、農家の方の意見を重視します。病気になった家畜を手術することで助けることができて、農家の方から感謝されたときはやりがいを感じます。"
会社の事業内容…家畜の診療、治療
従業員数…101~500人
勤務地…志布志市
通勤時間(通勤手段)…車(5分)
月の平均残業時間…月40時間
休日…週休2日
会社の人と飲みに行く回数…月2回
文房具業界で働く陽平さんの「30歳までに成し遂げたいことは?」
Q.「30歳までに成し遂げたいことは?」
"現在は大型店専門の部署で文房具の営業をしており、デパートなどを回っています。接しやすい人物でいることを意識し、気に入られる努力を心掛けています。新規店に商品を置いてもらえるとうれしいですし、先輩に褒められると仕事ができたと感じます。"
会社の事業内容…文房具の小売
従業員数…101~500人
勤務地…錦糸町駅
通勤時間(通勤手段)…1時間(電車)
月の平均残業時間…月80時間程度
休日…週休2日
会社の人と飲みに行く回数…月1回程度
パティシエとして働くまいちゃんさんの『ロボットにはできない、あなたの仕事の価値は?』
Q.「ロボットにはできない、あなたの仕事の価値は?」
"レストランでパティシエとして働いています。朝はランチまでの準備を行い、ランチやディナーの営業時間中は、オーダーに合わせてデザートを作ります。どんなに忙しくても、盛り付けの手を抜かないように心掛けています。提供したデザートを、お客さまが写真撮影しているのを見たときはとてもうれしいです。"
会社の事業内容…レストランの運営
従業員数…101~500人
勤務地…目黒区
通勤時間(通勤手段)…15分(電車)
月の平均残業時間…月40時間程度
休日…NO DATA
会社の人と飲みに行く回数…月1回程度
もちろん、これらの方々の残業時間がその仕事の一般的な残業時間ではありませんが、ひとつの参考にはなるでしょう。
「ワーク」と「ライフ」は切り離して考えるべきものではない
なかには「20代のうちはライフの時間よりもワークの時間が大事だ!」という意見もあります。しかし株式会社ワーク・ライフバランス代表である小室淑恵さんは、次のように語っています。
小室さんが言うように、「ワークか、ライフか」という発想ではなく、自分の望むキャリアを実現するために、どのようにワークとライフを組み合わせていくのがよいか、一人一人が考える必要があります。
まとめ
さて、今回の結果から業種によって自分時間・残業時間にある程度のばらつきがあることが見えてきました。もしいま自分の時間の使い方について「ちょっと望んだものと違うな」と思っているのなら、思い切って業種を変えてみると、自分なりのワークライフバランスを実現できるのかもしれませんね!
※この記事は2015/07/23にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています
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