苦手を克服! 上司との飲み会でやっておくべきこと・やるべきでないこと

あなたは普段、自分の上司とどのような付き合いをしていますか? 上司との付き合いのうち、「飲み会」が特に苦手という人は多いのではないでしょうか。

苦手を克服! 上司との飲み会でやっておくべきこと・やるべきでないこと

あなたは普段、自分の上司とどのような付き合いをしていますか? 上司との付き合いのうち、「飲み会」が特に苦手という人は多いのではないでしょうか。

そこで、上司との飲み会でやっておくべきこと・やるべきでないことを、『現役アナウンサーが教える飲ミュニケーションの極意 幹事力!』の著者である森順子さんに伺いました。

上司との飲み会でやっておくべきこと

 

(1)「聴く」ことで信頼を得る


「飲み会では上司の話をしっかり“聴いて”みましょう。仕事に対する考えなど、普段知ることのできない上司の思いを引き出すことができます。

またお酒が入ると、上司が酔った勢いで普段言えない不満や愚痴を言ってくるかも知れません。そんなときこそチャンスです。上司の話をさえぎることなく最後までしっかり聴くことで、相手は“聴いてもらえた”というスッキリ感が残り、あなたへの評価も格段にアップしますよ」(森順子さん:以下同じ)

(2)「共通点」を見つけて一緒に盛り上がる


「出身地や趣味、休日の過ごし方など、人は共通点が見つかると親近感が湧き、仲良くなります。単刀直入に質問すると失礼なので、“先日の休みに久しぶりに映画館に行ったんです。テレビと違って迫力がありましたよ。課長は映画を見ますか?”などと、自分のことから伝えると良いでしょう。ただし質問しすぎて“詰問”にならないように気をつけてくださいね」

(3)自分の「失敗談」や「悩み」を相談する


「あえて自分の失敗談や悩みを上司に相談してみましょう。ネガティブな話題の方が相手からの共感を得やすく、相手も自分のことを話してくれやすくなります。

成功談を伝えても“良かったね”で終わったり、“そんなの甘い”と反感を買ってしまったりすることも。失敗談や悩みであれば“自分は新人時代にもっとこんなひどいことがあった”などと、あなたを励ましながらさらに自己開示してくれて親密な関係になり、信頼度も増すでしょう」

(4)翌日の「一言」があなたの評価をプラスにする


「飲み会翌日は、“昨日はお疲れさまでした”の一言を欠かさずに。もしおごってもらった場合には“ごちそうさまでした”とお礼を伝えましょう。直接会えない場合は、ハガキやメールでお礼をしても良いでしょう。このように、飲み会の後日に一言伝えることが、相手に好感を与え、その後の関係が良好になります」

上司との飲み会でやるべきでないこと

 

(1)飲みすぎない


「飲みすぎて記憶をなくさないようにしましょう。せっかく上司との有意義な時間を過ごせても、覚えていないのでは水の泡です。お酒を飲む前に栄養ドリンクを飲んでおくなど、酔わないための工夫をしておくと良いでしょう。

重要な話をしたい場合は、上司が酔う前、早めの時間を狙うようにしてください。マナーもしっかり守って和やかな会にしてくださいね」

(2)悪口や批判はしない


「上司と仲良くなろうとさまざまな会話をするのは良いことですが、“○○さんは遅刻が多くて困るんですよ”などと悪口や批判はしないようにしましょう。

上司から“自分のことも陰で悪く言っているのではないか?”と思われてしまい、イメージダウンにつながります。また、“狭い場所ですね”“料理が冷めていますね”などと、会場や料理も批判しないように注意してください。あなたの人間性は細かいところまで見られていますよ」

(3)イライラさせる言葉を使わない


「せっかくの飲み会なのに、“お酒飲めないんで”と言ってしまうとシラケムードが漂ってしまいます。また、お酒が入って気を良くした上司に“その話、前も聞きましたよ”なんて言ってしまうのもNGです。

お酒が飲めなくてもお酒を頼んで少し口につけるだけという配慮をするなど、相手に気持ちよく楽しんでもらえるよう、おもてなしの心も持って参加しましょう」

飲み会は上司の本音が引き出せる格好のチャンス!


最後に、上司との飲み会を苦手とする若手ビジネスパーソンへ向けて、アドバイスをもらいました。

「上司との飲み会は“面倒くさい”“説教されそう”などと思う方も多いようですが、実は上司の本音を引き出すことができ、コミュニケーションを深められる場です。その後の仕事もやりやすく、チームワーク向上にも役立つでしょう。たかが飲み会、されど飲み会。気張らず、まずは参加してみてはいかがでしょうか」

上司との飲み会に苦手意識のある人は、ぜひ上司の本音を知るチャンスと思い、飲み会に行ってみるのもいいのではないでしょうか。


識者プロフィール
森順子(もり・じゅんこ) 株式会社ハッピーアロー代表取締役。ビジネスコーチ・フリーアナウンサー。岩手県と北海道の放送局アナウンサーを経て、2014年に教育サービスを提供する株式会社ハッピーアロー設立。学生への就職面接指導や企業研修講師としてビジネスマナーやコミュニケーション研修、マスコミ向けの広報担当者研修などを行う。著書に『現役アナウンサーが教える飲ミュニケーションの極意 幹事力!』ごきげんビジネス出版など。

※この記事は2015/12/02にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。

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