適した難易度の仕事を探ってみる
後輩のやる気が上がらない原因の一つに、「任せている仕事の難易度が合っていない」という可能性があります。
仕事が簡単すぎると手を抜いてもこなせてしまうためどうでもよくなりますし、反対に難しすぎると、「どうせ失敗するのだから頑張っても仕方ない」といった考えに陥ってしまうかもしれません。
この状況を打破するために、本人との相談を交えた上で、後輩が担当する業務内容を一度ガラッと変えてみてはいかがでしょうか。
マンネリ化した環境は、誰だってやる気がなくなるもの。新しい刺激があれば、何かしら状況に変化は生まれるはずです。
担当している業務の目的を再確認してもらう
自分自身が行っている業務がどこで必要とされ、誰に価値をもたらしているのか。それを意識していないと仕事へのやりがいを見出せず、やる気も低下してしまいがちです。
何かと忙しい毎日、つい目の前のタスクに夢中になってしまいますが、時には一度立ち止まって自分の仕事がどこに繋がっているか、再確認を促してみるのも大切です。
自分の仕事は、どんな人のためになっているのか。それが理解できれば、モチベーションアップに役立つことでしょう。
後輩の仕事に対して、しっかりとリアクションする
後輩の仕事ぶりに対して、先輩であるあなたはリアクションを返しているでしょうか。
上手く出来ていれば褒め、改善点があればしっかりと伝える。そういった一連の反応がない状況は、後輩にとってまさに「暖簾(のれん)に腕押し」であり、その状況で「やる気を出せ」というのはなかなか難しいかもしれません。
良くも悪くもリアクションがきちんと返ってくれば、「次はこうしてみよう」といった具合に、今後の仕事についても考えやすくなります。
そしてそのチャレンジが実を結ぶと、成功体験や達成感といったプラスの感情が生まれ、新たなやる気へと繋がっていくかもしれません。
ご褒美に食事へ連れて行く
難しいプロジェクトを乗り越えた時など、区切りの良いタイミングで食事に誘うのも良いでしょう。
これは純粋に、後輩へのご褒美という意味を込めての行動ですが、食事を通して後輩との仲がより深まり、結果やる気に繋がるという副次的な効果も見込めるかもしれません。
こう書くと「普段は入れないような高級店じゃないとダメかな」なんて思われるかもしれませんが、無理して背伸びをする必要はありません。労いの気持ちが伝われば、どんなお店でも大丈夫でしょう。
プロセスを褒めてあげる
例え後輩が仕事に失敗したとしても、その過程で光るプロセスがあったのなら褒めてあげましょう。
結果の良し悪しだけで物事を判断していると、危ないチャレンジは止めておこうという空気が生まれてしまうかもしれません。
後輩の頑張りを、あなたは間近で見ているはず。それを見逃さずピックアップし、そのうえで改善点があれば併せて伝える。それこそが、先輩であるあなたの役割のひとつです。
この仕事が自分にどう関係するのか、話をしてみる
後輩のやる気がなかなか上がらないときは、今任せている仕事の意味と、その仕事がこれから先どのような力になるのか、少し未来の話をしてみてはどうでしょうか。
その際は「来月から●●をお願いしたい」といった具合に、後輩に期待する次のステップも説明すると良いでしょう。
目指すゴールを共有できれば、後輩も現状不足しているスキルを自覚して、今の業務からどう学んでいけば良いかが逆算しやすくなり、それが自然とやる気に繋がっていきます。
先輩に相談してみる
色々と対策を打ってみたものの、一向に状況が改善されず、万策尽きた……。
そんな時は一人で抱え込まず、あなたの先輩に相談してみましょう。経験豊富な先輩であれば、何か良いアイディアを持っているかもしれません。
きっとあなた自身にも、仕事に身が入らなかったり集中できなかったりした時期があったのではないでしょうか。その時に先輩が何をしてくれたのかを思い出してみましょう。
人それぞれ性格が違うので一概には言えませんが、ヒントはきっとあるはずです。
いかがでしたか?やる気にあふれる後輩は、いまよりも頼もしいパートナーとなってくれるはず。
今回紹介した内容に少しでもハッとしたところがあれば、ぜひ試してみてください。
【関連記事】
【叱ることから逃げちゃダメ!】部下を伸ばす上手な叱り方4ステップ
あなたの本当の年収がわかる!?
わずか3分であなたの適正年収を診断します