「ポモドーロ・テクニック」という時間管理術をご存じでしょうか。
仕事をする際にタイマーを用意し、まず25分がっつり集中して作業をします。で、終わったら5分休憩。その後はまた25分の作業……というのを繰り返すやり方です。
人間がひとつのことに深く集中できるのはだいたい30分~45分ぐらい、という説に基づいて作業時間を決め、その後に短い休憩を挟んでリセットする……というルーティンを繰り返す。これによって集中力が途切れることなく仕事ができるというわけ。
在宅ワークのよくある困りごととして、「自宅環境だと仕事に集中しにくい」が挙げられます。そもそも自宅って働く場所じゃなくて、休む場所ですからね。仕事に集中できないなんて当たり前の話でしょう。
とはいえ働かなきゃいけないのも事実なので、そこは無理なく集中できる手段を導入するのが手っ取り早い。
そこでおすすめなのが、冒頭で述べたポモドーロ・テクニック。タイマー式仕事時間管理術なんです。
残り時間を可視化するタイマーで、仕事量を最適化!
まず必要になるのは、タイマーです。スマホでもタイマーは使えるから必要ないよ、と言うかも知れませんが、ここは必ず専用のタイマーを使ってください。
スマホの画面に視線を向けると、LINEやSNSの着信まで目に入って集中が削がれます。
で、機能として時間を計るオンリーの専用タイマーとしてオススメなのが、ソニックのトキ・サポシリーズ「時っ感タイマー」です。
近年は小中学生の間でもタイマーを使った学習法が人気ということで、様々な製品が出ています。その中でもこのアナログ式の「時っ感タイマー」は、残り時間の可視化、というかなり特殊な機能で人気の製品なんです。
残り時間の可視化ってどういうことか? というと、話は簡単。計る時間を設定するために中央のダイヤルをぐるっと回すと、針が回るのに連動して盤面に色がつくのが見えるでしょう。
この色がついている部分が、すなわちタイマーの残り時間ということ。
針が0に近づくと色の面積はどんどん減っていくので、盤面の針の動きまで注視することなく、パッと見るだけでおおよその残り時間を視覚的に把握できるという仕組み。
もちろんデジタル式のタイマーでも残り時間は「あと15分43秒」などのように見ることはできます。
ただ、1秒刻みでカウントダウンされるデジタル表記だと、情報量が多すぎ。仕事に集中させておきたい脳のリソースが、残り時間の把握に大きく奪われてしまうんです。
実際に試してみると、「面積で見るおおよその時間」と「数字で見る明確な時間」で、集中力が削がれる度合いはかなりハッキリと体感できるはず。
また、数字として把握できてしまうと、どうしても残り時間を効率的に使おうと考えてしまいがち。
あと5分19秒あるから、3分以内にこのメールを送信して、2分で次のファイルの準備をして……というように、仕事の手順を脳内で構築しようとしてしまうんですね。
これ、一見すると効率的に感じますが、実はその組み立てで集中を削がれていますし、さらには予定通りにいかなかった場合にストレスを感じます。
ただでさえストレスを抱えがちな仕事ですから、無駄なストレスを積み重ねるのは間違いなく悪手と言えるでしょう。
静音設計でストレスフリー
アナログ式タイマーということで、もしかしたらカチカチ音が気になるかも…と使用前は少し心配していたんですが、「時っ感タイマー」は静音設計で駆動音はほぼゼロ。
これも集中力を維持するためには大事なポイントです。
操作は、先にも述べたとおりダイヤルを回して時間をセットするだけ。
これはアナログ式タイマーに共通する時間設定のコツなんですが、例えば30分に設定したい場合は、まず時計回りに30分以上回してから、逆回りに少し戻して30ぴったりに合わせてください。
誤差なく時間設定するなら、この合わせテクは必須と言えるでしょう。
電池カバーを開けると、電源となる単四電池2本と、スイッチが2つ見えます。左がアラーム鳴動時間(3秒/60秒)、右がアラーム音量(小/大)の切り替えです。
アラームの電子音は音量小でもかなり耳に響くので、個人的にはもう一段階小さいのが欲しかったかな、と思うほど。
シンプル構造すぎてアラームを止めるボタンもないので、鳴動時間も3秒で充分だと思います。
基本的には子どもの学習用タイマーということで、ツールとして見た目に幼い雰囲気は否めません。操作も異様にシンプルだし。
とはいえ、残り時間が視覚的に把握できれば集中力が削がれにくい、というポイントは大人も子どもも変わりません。
便利なタイマーを使えば、慣れない在宅ワークの効率アップ間違いなし。ぜひお試しください。
【商品情報】
時っ感タイマー/ソニック
文・写真=きだてたく
編集=五十嵐 大+TAPE
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