セロトニン・ドーパミン・オキシトシン、幸せホルモンを分泌させる3つのヒント

あなたは、人の脳から幸せな気分になれるホルモンが分泌されるということを知っていますか?さらに、心のバランスを整えたり、ストレスを軽減させたりするこの「幸せホルモン」は、意外とささいな習慣で分泌するのです。3つの幸せホルモン【セロトニン・ドーパミン・オキシトシン】を職場で出すヒントを紹介します。


職場で実践! 3つの幸せホルモンを出す10個のヒント

今回は、幸せホルモンをビジネスパーソンが普段の職場の中で、どのように出すことができるのかヒントをご紹介します。

幸せホルモンってなに?

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「幸せホルモン」とは、脳内ホルモンの中でも、分泌されると心と体に心地良さを感じるもののことをいいます。その中でも今注目されているのは、イライラを抑えてくれる「セロトニン」、快感を得ることができる「ドーパミン」、そして心を落ち着かせてくれる「オキシトシン」の3つです。

それでは、それぞれの幸せホルモンについて詳しく説明していきましょう。

●セロトニンの働きとは?


心のバランスを整える作用があるホルモンで、「安心のホルモン」と呼ばれています。セロトニンがきちんと分泌されると、ほかの神経伝達物質が暴走するのを抑制し、平常心を持ち続けることができます。

また、睡眠を促す「メラトニン」というホルモンを分泌するための原料としても使われており、質のいい睡眠にも大きく関わっています。

セロトニンが不足するとイライラしたり、うつ状態や暴力的になりやすいといわれています。

●ドーパミンの働きとは?


なにかうれしいことや良いことが起きると、脳内で分泌され、快感を得ることができます。「快感のホルモン」と呼ばれ、ドーパミンが分泌されると人間は意欲が湧いてきて、もっとうれしいことや良いことを行おうとします。

このように、人間の意欲・やる気・運動・学習能力に深くかかわっているドーパミンは仕事をする上でとても重要なホルモン。分泌されればされるほど意欲が上がり、さらに仕事で成果を出そうとするので、どんどん業績を上げていくことができます。

●オキシトシンの働きとは?


セロトニンと同様、心を落ち着かせる効果があるオキシトシン。しかし最大の特徴は、スキンシップなどの人と人との親密なコミュニケーションの際に分泌されること。親しい人からタッチやハグをされることで、オキシトシンが分泌されると、温かく幸せな気持ちになるといわれています。

これらの「やる気」や「快感」「安心」といった幸せな気持ちをもたらしてくれるホルモン。これらの効果は、うまく活用すれば、職場の人間関係や仕事そのものにも役立てることができそうです。そこで、一般ビジネスパーソンが職場で3つの幸せホルモンを出すヒントをご紹介します。

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幸せホルモン「セロトニン」を出すヒント

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1.ランチにたんぱく質をバランスよく摂取する


肉や魚、卵、乳製品、大豆食品といったたんぱく質には、セロトニンの原料となる「トリプトファン」が多く含まれます。

たんぱく質合成に必要なビタミンC、セロトニンに合成するのに必要なビタミンB6・鉄分・葉酸・ナイアシンなども併せて摂取しましょう。ちなみに、雑穀ご飯はビタミンB6・鉄分が多いため、おすすめです。

2.昼休みには積極的に外出し、太陽の光を浴びながら歩く


セロトニンは太陽の光を浴びたり、ウォーキングなど一定のリズムで運動することで増加するといわれています。そのため、オフィスワークの人は、ぜひ昼休みには積極的に外出して、太陽の光を浴びながら、散歩を兼ねて歩いてみましょう。歩き始めて約40分後にセロトニンが分泌されるといわれています。

3.おいしいものや大好物のものを、気の知れた同僚などと一緒に食べて幸福感を味わう


セロトニンはおいしいものを食べたときなど、幸福感を味わったときにも増えるといわれています。特に気の知れた同僚と一緒にランチやアフターファイブに大好物を食べるなどの機会をつくるとよさそうです。

幸せホルモン「ドーパミン」を出すヒント

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1.小さな目標をいくつも達成する


ドーパミンは、なにかを達成した後に分泌され、達成後「ご褒美」が与えられると分泌量が増えるといわれています。そこで、一つの仕事において、自分の中で小さな目標をいくつも設定し、それを達成するごとに、達成感を味わい、自分を肯定しながら仕事に取り組んでみましょう。

2.ドーパミンを生み出すのを促進する「チロシン」を摂取する


ドーパミン生成を促進する栄養素は、アミノ酸「チロシン」です。チーズや納豆、かつお節などに多く含まれるため、ぜひランチなどに取り入れてみましょう。

3.昼休みには積極的に外出して歩く


セロトニン同様、ドーパミンもウォーキングをすると増えるといわれています。昼休みにはぜひ歩くことを意識して、ドーパミンを出しましょう。歩き始めて約30分後に分泌されるといわれています。

幸せホルモン「オキシトシン」を出すヒント

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1.関係を大事にしたい人と一緒に食事・スポーツをする


誰かと一緒に食事をすることは、オキシトシンを増やすポイント。尊敬している上司、関係を大事にしたい同僚、部下、取引先の相手などと一緒にランチをとったり、夜はお酒を交わしたり、休日はスポーツをしたりするといいでしょう。

2.仕事上で出会う人たちに親切にする


オキシトシンは、相手を思いやったり、親切な行動をしたりすると増えるといわれています。職場内の人たちはもちろん、取引先の相手、お客さんなど、あらゆる人たちを思いやり、親切な行動を心がけましょう。

3.握手などのスキンシップを行う


オキシトシンは、スキンシップでも増えます。職場では気心のおける相手に対してコミュニケーションの一つとして、背中をさすったり、握手をしたりすることでスキンシップができます。お互いに凝り固まった肩をもみ合うというのでもいいでしょう。ただし、気心のおける相手だったとしても、スキンシップが苦手な人に対して行うとセクハラになりますのでご注意を。

4.人を褒める


人を褒めることでもオキシトシンを増やすことができるといわれています。上司や同僚、部下に対して、積極的に褒めるようにしてみましょう。

まとめ

 


今回は、セロトニン、ドーパミン、オキシトシンの3つのホルモンを増やす方法を取り上げました。いずれも明日から実践できそうなものばかり。安心感や意欲向上、幸せ感など、シーンに合わせてヒントを役立ててみてください。


※この記事は2016/08/16にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています

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