今回のテーマは、「会話が続く方法について」です。上司や同僚など相手に合わせた会話のコツをお伝えしたいと思います!
これまでも、会話やコミュニケーションを上手くするための記事を配信してきました。こちらもぜひ読んでみてくださいね。
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上司の本音。正直、「恋愛」よりも「スポーツ」の話がしたい!
「好きな話のジャンル」を問う調査に対し、「上司世代社員(36~49歳)」の48.5%が「スポーツ」と回答しています。上司世代の多く方々にとって「一般的に共有しやすい話題」は、スポーツである、という考えがあるようです。
一方で、「新入社員」や「先輩世代社員(入社2年目~35歳)」の多くは「恋愛」の話を好むという結果が出ています。みなさん、上司に「この話は面白いと思ってもらえるはず!」と、恋愛の話をしていませんか?
上司の本音としては、正直、結婚や恋愛の相談は面白くないし面倒なのです。上司との会話が長続きせず悩んでいる方は、普段自分が恋愛の話をしてしまっていないか思い返してみましょう。
参照元:ダイヤモンドオンライン(http://diamond.jp/articles/-/51975?page=2)
会話が苦手だからと、「イエスマン」になっていませんか?
上司から嫌われたくないからといって、上司の話にいつも「そうなんですか」とか「なるほど」とか「へえー」だなんて、当たり障りのない相槌を打っているだけの状態になっていませんか?
話すのが苦手なら、仕事に関する簡単な質問をしてみてください。「どうすればプレゼンを上手くできるようになるんですか?」と、部下から質問されれば、あなたに好印象を抱くでしょう。
また、上司が熱く語っている時でも、途中で質問を挟んでみましょう。「お前は分かってないなあ!」と叱られても、上司は内心で「自分の話をしっかり聞いてくれているな」と感じるはずです。
ネガティブ発言はNG!「グッド&ニュー」の法則で同僚と良い関係を
「グッド&ニュー(Good&New)」とは、アメリカの教育学者であるピーター・クレイン(Peter Klein)氏が提唱した、ポジティブ思考を安定化させることで組織を活性化する方法です。
すでにアメリカで多くの企業が取り入れている「グッド&ニュー」は、例えば会社の朝礼に取り入れられます。直近24時間以内の経験から「良かったこと」「新たに発見したこと」を見つけ発表します。その時どんなにイライラしたり、疲れていたりしたとしても、必ずポジティブな出来事を言語化しなくてはなりません。
「グッド&ニュー」は、実際の出来事に対する考え方を様々な角度から見直すことで、ポジティブな思考に変えていきます。心理学に基づいた「リフレーミング(reframing)」という作業を習慣化し、安定化させるための行動なのです。
これは同僚との雑談にも活用することができます。仕事内容の話ばかりではなく、業務外の内容で「良かったこと」や「新しい発見」について話題にしてみます。プライベートの話を聞かれても、ポジティブな出来事を思い出してみたり、ネガティブなこともポジティブな言葉で表現したりしましょう。
あなたに対する同僚からの印象はきっと良いものとなり、「一緒にいて気持ちがいい人」という印象を与えることになります。また、同僚も巻き込んで「グッド&ニュー」を行い、気持ちが明るくなる雑談を楽しんでみませんか?
「オチ」や「結論」は不要!思いついたことを言葉にしてみる勇気を
一般的に、女性の方が男性よりも会話(おしゃべり)が得意であると言われています。女性は、次から次へと話題をコロコロ変え、面白いかどうかなど気にもとめずに喋り倒します。一方男性は、話題に面白さやオチを求め、自分の話にも一般論を持ち出したりして話題を締めがちです。
では、話を聞いている側は、どちらを「会話が弾む」と感じるでしょうか?答えはもちろん、前者です。一方的に話のオチをつけられたり結論づけられたりしてしまっては、話がすぐに終わってしまい、聞いている方は退屈に感じてしまいます。
さらに、様々な話題を提供するひとは自分の考えや経験したエピソード談を話してくれるので、相手にとっては、自然なかたちで「その人の素性や性格」を理解できることになります。テンポよく話題を切り替えることも、会話のコツであると言えます。
相手の“話”に耳を傾けることも大切です!
会話を続けるには、相手の話に耳を傾けることも重要です。ただ自分の話したいことを一方的に述べるよりも、相手の話に対し「まず同意すること」「肯定で答えること」を心がけましょう。相手に話の主導権を握らせる時間を持つことで、会話が盛り上がります。
プライベートを匂わすと、相手はあなたに好意を抱く
例えば、上司が部下と接するときの話です。今の時代、20代中盤でも責任あるポジションに就き、部下がいる人は多いと思います。部下は教育する存在であり、仕事上ではつい厳しくなりがちなひとも少なくないでしょう。もちろん、自分が仕事の実績を上げることで、部下が憧れの念を抱き「ついていきたい!」と思ってもらうことができます。
ただ、休憩スペースや通勤途中で部下と遭遇した時に、仕事以外の話でひと声かけることに難を感じる上司は多いようです。普段は厳しく教育する関係にありますから、上司に遭遇した部下も身構えています。
このとき有効なのが、「自己開示」です。自分のプライベートをオープンにすることで相手は好意を抱き、相手も自らプライベートな話をしてくれるようになります。
いつも厳しい上司の「意外と子煩悩な一面」を知れば、「家族思いな誠実な人物なんだ」という好印象につながり、また、親近感を抱き仕事に対する本音を打ち明けてくれるようになるでしょう。
注意しなければならないことは、プライベートの話をしすぎないこと。部下にとっては、上司のプライベートは少し知っているくらいがちょうど良いのです。また、部下にプライベートな質問を執拗にすることもタブーです。あくまでも「相談したい」「話したい」という部下の自発的な行動を尊重しましょう。
適度な距離感を保つことが、部下との良好な関係を気づく上でのポイントですね。
動機を要求しない場を作ることも、上司の仕事
仕事には成果や結果が求められるため、仕事中の言動については「動機」が重要視されがちです。上司から部下への指示にも、部下の業務や行動にも動機が求められます。
そのため、仕事中に突然、仕事とは関係ない話を差し込む行為は相手に違和感を与え、「何故こんな話をするんだ?」「自分はなんと答えればいいんだ?」という困惑を招きます。
でも、「部下を業務外の食事に誘うことは気後れするし、異性の部下に対しては余計に気を使う」という上司の悩みも聞こえてきそうです。確かに、異性の部下へは何倍もの気遣いが必要な社会です。コミュニケーションを取りたくても、「相手にどう受け取られるか」心配で部下と雑談することがなかなかできないことは、多くの方が抱くお悩みでしょう。
部下に慕われる上司の多くが行っていることがあります。それは、仕事中に「仕事を忘れる時間を作る」こと。部下の誕生日にケーキやスイーツを買ってきて、部署全体で「おやつタイム」を開催するのです。「ケーキ買ってきたから」と、上司がおもむろにケーキを並べ始めれば、何が始まるのかと部下はワクワク感を募らせます。
職場なのに上司と部下が一緒にケーキを頬張る時間は、部下にとっては緊張が緩み、上司の温かさに触れられる時間となります。その場で積極的に話しかけることができなくても、部下は親近感を抱きます。隔月で行えば、部下から話しかけてくることもあるでしょう。
上司にしかできない場をつくることも、「無言の会話」となって、部下への想いや優しさが伝わります。
商談相手など他社の人物とミーティングをするとき、どのように始めていますか?
「この度は、お世話になります(ありがとうございます)。早速ですが、……」といった具合に始めていませんか?「どうしても話をすることが苦手で、余計な話で相手に悪印象を与えないか不安」という人は、すぐに本題に入りがちです。
会議や打ち合わせに入る前の時間は、相手と打ち解けるための大切な時間です。上手に会話や雑談をすることで、相手の警戒心を解いたり、好印象を抱いてもらったりすることができます。
本題を始める前にプライベートの話をする、「チェック・イン」という手法があります。最近あったことなど、たわいもない雑談を始めることで、ミーティングを行う場が和み、双方の意見が活発に出るようになります。
この手法は、アメリカではすでに普通のこと。打ち合わせの前に、紅茶でも飲みながら「最近飼っている犬がね、」とか「昨日妻が作ってくれた料理が、」といった具合に雑談が始まるのです。お互いがプライベートの話をする時間が流れ、その後、本題に入るのです。
プライベートの話でも、共感できる雑談ができていれば、業務上の会話にも信頼感が芽生えます。ミーティング前の雑談で、より密度の濃いコミュニケーションをとることが、仕事を円滑に進めるカギとなるのです。
親近感と信頼感を「会話」で生み出そう!
いつもの「雑談」を見直し、ポジティブな発言をするように心がけたり、相手の話についてなにか1つ質問をしてみたりすることで、あなたの「雑談力」はグン!と向上します。
いつもの「会話」を見直し、ポジティブな発言をするように心がけたり、相手の話についてなにか1つ質問をしてみたりすることで、あなたの「会話が続かない」という悩みは、解決へとつながるはずです。
「面白い話」や「ためにある話」ばかりが、相手の自分への印象を良くするのではありません。会話が苦手であることを隠す必要は無いのです。
「会話が苦手な自分でもできること」を見つけ、実践してみることが、現状を打破する1番のカギとなるはずです!!
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※この記事は2016/11/04にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています
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