前回のはたらき世論調査では、関東の有名大学別に出身者の残業時間を調査。東大が見事一位に輝きました。「じゃあ、関西の大学ではどうなの!」 という声にお応えして、今回は「有名大学対抗ワーカホリック選手権 関西編」をお届けします!
今回は以下の調査対象と質問項目で、有名大学出身者の残業時間をリサーチしました。
■調査対象者の出身大学
-大阪大学
-京都大学
-神戸大学
-関西大学
-関西学院大学
-同志社大学
-立命館大学
■質問項目
あなたの1ヶ月の残業時間は?
■回答項目
-残業はまったくない
-20時間未満
-20~40時間未満
-40~60時間未満
-60~80時間未満
-80時間以上
関西のキング オブ“ノー残業”は関西学院大と神戸大に!
「残業がまったくない」割合ランキング
1位:関西学院大学・神戸大学 11%
3位:大阪大学 10%
4位:関西大学 9%
5位:京都大学 4%
6位:同志社大学 3%
7位:立命館大学 1%
「残業がまったくない」と回答した人の割合は、関西学院大と神戸大が首位を分けあいました。2位以下は大阪大、関西大と続きます。上位四校は2%差のなかにひしめき合う混戦模様。しかし5位京都大からがくっと下がって4%に。そして最下位の立命館大はなんと、1%という結果になりました。出身大学間の残業格差が見え隠れしています。
それでは次に「残業時間が月に80時間以上」と回答したワーカーホリックな人の割合をみていきましょう。
まさかの二冠! トップは関西学院大に
「残業時間が月に80時間以上」割合ランキング
1位:関西学院大学 7%
2位:同志社大学 6%
3位:大阪大学・関西大学 5%
5位:立命館大学・神戸大学 3%
7位:京都大学 3%
なんと、「残業時間がまったくない」と回答した人の割合が最も高かった関西学院大学が、「残業時間が月に80時間以上」の割合でも一位に! がむしゃらに働くひとと、ゆるやかに働くひとが二極化していることが伺えます。2位以下は同志社、大阪大、関西大と続き、最下位は京都大に。京都のインテリは仕事もはんなりと、余裕を持ってこなしているようです。
それでは次に、大学ごとに回答の割合をみていきましょう。
大阪大学出身者の残業時間
「残業がまったくない」の回答が10%と、全大学の2位だった大阪大学。しかしそれ以外の回答は、他大学と比較するとまんべんなく分布しています。一学年の定員が3000人を超えるなど、学生の多さが人材の多様性につながっているのでしょうか。同大学のモットーは「地域に生き世界に伸びる」。ソニーの創業者盛田昭夫さんや、サントリーの元会長佐治敬三さんなど、グローバルな企業のトップを数多く輩出しています。
なんと、「残業時間がまったくない」と回答した人の割合が最も高かった関西学院大学が、「残業時間が月に80時間以上」の割合でも一位に! がむしゃらに働くひとと、ゆるやかに働くひとが二極化していることが伺えます。2位以下は同志社、大阪大、関西大と続き、最下位は京都大に。京都のインテリは仕事もはんなりと、余裕を持ってこなしているようです。
京都大学出身者の残業時間
ほぼ左右対称の、非常にバランスのよいグラフになった京都大学。特に、「残業はまったくない」のは4%、「残業が月に80日以上」が3%と、極端な回答は少ない結果になりました。学問の世界ではiPS細胞の山中教授をはじめ、多数のノーベル賞受賞者を輩出してきた京都大。ビジネス界でもドワンゴの川上量生氏、株式会社はてな代表取締役の近藤淳也氏などが卒業生にいます。革新的な発想は、やりすぎず、怠けすぎずのバランス感覚から生まれるのでしょう。
神戸大学出身者の残業時間
「残業がまったくない割合」は、参加校中最も高い11%。「残業時間が80時間以上」のワーカーホリックな人の割合も3%と全体で2番目に低く、出身者に働く時間が短い人が多い大学だといえます。神戸大学が、明治35年の設立以来理念としているのは、「真摯」「自由」「協同」の精神。オフィスに籠ってがむしゃらに働くというよりも、「他人と協力しながら自由に働いき、結果を出す」というのが神戸大学スタイルなのかも?
関西大学出身者の残業時間
関西大学は「残業がまったくない」「20時間未満」を足した割合は49%と、ほぼ半数にも上ります。建学の精神は「正義を権力から護れ」だという同校。その卒業生にも、プライベートを過剰な労働から護る! という気持ちがある…のかも?
関西学院大学出身者の残業時間
「残業がまったくない」「残業が月80時間以上」の二冠を達成した関西学院大。残業時間に関してみれば、二極化が起こっているようです。お洒落なキャンパスは、異なる人材を同時に育む懐の深さがあるよう。オリックスの宮内義彦代表取締役会長から、俳優の豊川悦司さんやマナカナこと三倉茉奈・佳奈さんも卒業生です。
同志社大学出身者の残業時間
「残業がまったくない割合」は3%と、参加大学中2番目に少なく、「残業が月80時間以上」のワーカーホリックな人も34%と高い数字に。働く時間が長い人が多い大学であると言えそうです。同志社の名前は「志を同じくする者が集まって創る結社」という意味。多くの卒業生が、志を持って一生懸命に仕事に取り組んでいるのかもしれません。
立命館大学出身者の残業時間
「残業時間80時間以上」のワーカーホリックな人が1%と、極端に少ない立命館大学。日清食品株式会社の創業者であり、「チキンラーメン」や「カップヌードル」を発明した安藤百福も立命館出身です。自宅の裏庭で来る日も来る日もインスタントラーメンの開発に明け暮れた百福は、この1%に入るのではないでしょうか。
関西学院大の2冠という結果になった今回の調査。その他の大学も、それぞれ特徴を反映した結果となりました。前回のワーカホリック選手権の関東版と比べてみると、関西と関東の違いといった新しい発見があるかもしれません。
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※この記事は2014/08/15にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。
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