【5月特集】自粛モードで疲れた心身を「食事」で回復させよう 【食べて、こころとからだを整える】

新型コロナウイルスに対する不安が募り、落ち着かない日々が続いています。今まで通りの生活が送れないことで、溜め込んだストレスを発散することもできず、心身ともに不安定になっている方も多いことでしょう。この特集では、生活の基本となる「食事」を通して、こころとからだを整える方法を2つご紹介していきます。

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4月は生活環境の変化に加え、新型コロナウイルスに対する不安や自粛モードによるストレス、慣れないリモートワークへのいら立ちなど、メンタルを不安定にさせる要因が数多くありました。しばらくの間は元通りの生活が送れず、自宅や近場で過ごす日が続くかもしれません。心身に疲れを感じている人も多いのではないでしょうか。

これまでであれば、外へ遊びに行ったり、体を動かしたりして発散できましたが、今は自宅で自分の心身をケアし、整える工夫が必要です。そこでおすすめしたいのが「食べること」にフォーカスする方法です。

食事は生きるために欠かせない行為ですが、食べることはメンタルの状態と密接に関係しています。ストレスのせいで「やけ食い」に走った経験のある方や、逆に食事が喉を通らなかった経験を持つ人もいるでしょう。

本来、食べることは単なる栄養補給だけでなく、幸福感も得られるものです。しかし、心が乱れていると「今、心と体が欲しているもの」を感じ取れず、やたら味の濃いものを欲したり、食欲がわかなくなったりします。それが続くと幸福感を得にくくなる上、健康に生きるために必要な栄養が不足し、心身のバランスがさらに崩れる悪循環に陥る恐れも……。

また、今の時期は一日の大半を自宅で過ごす方も多いため、これまでに培った筋力や体力を失い、免疫力も低下しがち。新型コロナウイルスが流行している今、それは絶対に避けたいところです。

このような状態にならないように、この特集では食事を通して心身のバランスを整える2つの方法を紹介します。

免疫力を上げる食事でウイルスに負けない体をつくる

休日にじっくり作りたい!2つのレシピで免疫力をアップしよう【食べて、こころとからだを整える】

食事を通して、体を整えることにフォーカス。いつか新型コロナウイルスが終息したときに、それ以前と変わらぬ体で元気に復帰できるよう、必要な栄養を補給できるレシピを2点紹介します。

ここで注目すべきは「免疫力」! 免疫とは、体を守ってくれる自己防衛システムのこと。免疫力が落ちると、ウイルスや細菌が体内に入りやすくなり、体内でそれらと闘えずに体調を崩しやすくなります。

免疫細胞を活性化させるためにタンパク質は大切な成分なので、肉や魚、卵などから良質なタンパク質を摂取しましょう。さらに、腸内には免疫細胞の多くが集まるため、腸内環境を整えるのに役立つ発酵食品も取り入れたいところです。

今回は、それらの成分をしっかりといただけるレシピを、フードコーディネーターの平岡淳子さんに考案してもらいました。20代をピークに落ちていくと言われていますが、ウイルスに負けない体を作るために、免疫力を上げる食事を作りましょう!

食事に集中することで不安に負けない心をつくる

不安で心がザワついて治まらないときの「食べる瞑想」のススメ【食べて、こころとからだを整える】

食べることに集中することで、心を整える方法を紹介します。

これは「マインドフルネス」の一種。マインドフルネスとは「今」に対する注意力を鍛え、集中力を高めるための訓練です。身につけると「今」に対する感覚が鋭敏になり、不安や恐れなどのネガティブな感情に振り回されなくなります。

マインドフルネスというと瞑想を思い浮かべる方は多いのですが、さまざまな方法があります。今回は五感をフル活用しながら食べることで心を整える方法を、一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事・荻野淳也さんに聞きました。この方法に慣れると、食べ終わったときに心がスッキリと整うほか、自分が「今、本当に食べたいもの」を選択できるようになります。

心身のバランスが崩れると慌ててしまいますが、食事に気をつけて生活するだけでも、心と体の軸は整ってくるものです。気持ちが落ち着かないときは、次回から始まる2つの方法を試してみてください!

取材・文=富永明子(サーズデイ)
イラスト=加納徳博
編集=村田智博(TAPE)

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