便利な羽田空港国際線の発着便数が増えています。23時以降の離着陸が規制されている成田空港に対し、羽田空港は深夜の国際線があり、欧米やアジア各国、中東などへ行くことができます。
「有休が取れない、時間がないという会社員には、羽田発の海外旅行がオススメです。時間が有効利用できますし、実はお財布にも優しいからです」
そう話すのは、会社員でありながら世界中を旅行しているブロガーのワカコさん。今回は、金曜羽田発の深夜便で行くオススメの渡航先について聞いてみました!
なぜ羽田発の深夜便がオススメなのか?
羽田発の深夜便は、忙しい会社員にとって3つのメリットがあるのだとワカコさんは言います。
■羽田発の深夜便のメリット1「時間の有効活用」
「“寝ているうちに海外へ行ける”というのが深夜便の最大のメリットです。移動時間に寝るという効率的な旅行が、羽田発の深夜便だとできるというわけです。したがって今回は、韓国や台湾といった身近なところではなく、ある程度の睡眠時間が確保できる、一定の距離がある渡航先を選びました。ちなみに渡航先から帰るときも深夜便、つまり早朝の羽田に到着する便を使うとさらに利便性が高まると思います」
■羽田発の深夜便のメリット2「立地とアクセスの良さ」
「羽田空港発の深夜便の場合、羽田のアクセスの良さを存分に享受できます。浜松町や品川といった山手線の駅から20分あまりで着くので、会社での飲み会や残業のあとでも十分に間に合います。定時であがることができる人ならば、荷物を家まで取りに帰りシャワーを浴びることもできます」
「さらに通常、国際線というと2時間前を目安に空港へ行くイメージがあると思いますが、羽田空港では1時間前を目安にしても問題なく搭乗できます(※)。羽田行きの電車の本数が多く、空港自体もコンパクト、手荷物検査やイミグレーションもすいているからです」
※連休前、航空会社などによって状況は異なります。
■羽田発の深夜便のメリット3「宿泊代の節約」
「羽田発というと、成田発の海外旅行よりも費用がかかるイメージがありますよね。それは概ね正しいのですが、宿泊代が高い渡航先に関していえば、羽田発のほうが高いわけではない場合があります。行きも帰りも機内泊にすれば、2日分の宿泊代を節約することができるからです」
旅ブロガーがオススメする羽田発の渡航先トップ5
さぁ、それでは金曜羽田発の深夜便で行くオススメの海外旅行先トップ5を見ていきましょう!
■第5位 香港:24時間遊べる活気のある街
「活気があって元気がもらえるのが香港です。そして土日だけでも遊びつくせるのも魅力です。マッサージや雰囲気のいいバー、おいしいレストランなどが24時間開いています。タクシーは安いので移動も苦になりません」
「早朝から飲茶(ヤムチャ)を楽しむこともできます。地元の広東料理のみならず中国の各地方料理が高いレベルで味わえます。さらに、近代的な建物がたくさん立っているすぐ近くで、古い情緒ある建物があったりと、雑多な感じが旅情をくすぐります。シンフォニー・オブ・ライツという光と音楽のレーザーショーが毎晩ありますし、フェリーを使えば気軽にラマ島やランタオ島といったリゾート地も行けます」
「最近LCCが就航し、航空券が安くなってきていることからも、香港は要チェックです。ただしフライト時間が5時間と短いため、睡眠時間があまり確保できませんので、少し体力が必要かもしれません」
■第4位 ドバイ:異国情緒を味わうアラブの国
「寝ている間に異国情緒溢れる国へ行きたいというのならば、中東にあるドバイがオススメです。羽田とドバイを結ぶのがエミレーツ航空。そのサービスは世界一ともいわれるほどなので、11時間という少し長いフライト時間も苦にはならないと思います」
「女性の一人旅でも問題ありませんし、英語も通じます。シンガポールと同様にドバイという街がひとつのテーマパークのようなものなので、気軽にさまざまなエンターテインメントを楽しむことができます。冒険心をお持ちの方であれば、半日でも行ける砂漠ツアーもあります」
■第3位 タイ・バンコク:癒やし、荘厳さ、国際交流…あらゆる欲を満たしてくれる街
「少しフライト時間が短めで早朝に着いてしまうのですが、バンコクもオススメできます。首都で慌ただしいといっても、やはり“ほほ笑みの国”なので、日本人に比べるとみんな穏やか。気軽に癒やされたい人に良いでしょう」
「1人でも家族でも友人同士でも楽しめる多様性があるのも魅力です。荘厳な佇まいの寺院から下町情緒ある路地、多国籍な雰囲気が味わえるバックパッカーの聖地、ナイトライフに至るまで、あらゆる欲を満たしてくれる街だといえます」
■第2位 タイ・チェンマイ:物価が安く温泉もあり、思う存分羽を伸ばすことができる街
「羽田を深夜に出るとバンコクに着くのが早朝5時。そこから乗り換えて朝8時ごろに到着できるのがタイの北部に位置するチェンマイです。タイの首都であるバンコクに比べ人々がゆったりとしているため、のんびりとした時間を過ごすことができます。郊外には温泉があり、地元のタイ人たちと一緒に温泉を楽しむことができます。物価が安いので、おいしいタイ料理もマッサージも存分に楽しめます」
「11月ごろに行われるお祭り(ロイクラトーン)では、コムローイと呼ばれる熱気球を空に飛ばす幻想的な光景が見られます。4月の中旬にはソンクラーンと呼ばれる水をかけあうお祭りもあり、チェンマイのそれはタイの中でも最大級に盛り上がるのでオススメですよ」
■第1位 シンガポール:リピートしたいテーマパークのような国
「シンガポールはもっともオススメです。飛行時間が約7時間30分と睡眠にちょうどよく、日本との時差も1時間しかないため、深夜便のメリットを最大限享受できるからです」
「マリーナベイサンズを中心にした洗練されたウォーターフロント・プロムナード、ユニバーサル・スタジオ、セントーサ島、おりや柵がないことで有名な動物園など見どころは多種多彩。さらに経済に勢いがあり行くたびに新たな見どころが生まれているため、リピートしても飽きません。マレー料理、中華料理、インド料理、シーフードさらには日本食や欧米各国の料理が食べられ、そのどれもが高いレベルにあります。値段も安いです」
「ただし宿泊代が高いことだけがネックなのですが、それも深夜便を使うことで解消することができます」
いかがでしたでしょうか。もちろん羽田からはアメリカやヨーロッパといった遠方の地へのフライトもありますが、今回は忙しい会社員を想定しているので、効率を考えてこのようなランキングになりました。ぜひ仕事の合間を縫って、海外旅行でリフレッシュしてみてくださいね!
識者プロフィール
ワカコ/「Wakabun's Diary」を執筆するブロガー。新卒で入った会社と現在の会社で働くおよそ15年の間に訪れた国は93カ国。学生時代を合わせると渡航国数は128。2014年の訪問国数は14カ国(新規訪問国は、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島、トンガの3カ国)。
※この記事は2015/03/09にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。
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